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【ウルフ・オブ・ウォールストリート】動画

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【ウルフ・オブ・ウォールストリート】動画

【ウルフ・オブ・ウォールストリート】動画のレビューを調べてみました。

1銭も持たない身から、実力でアメリカ金融界を登りつめた実業家ジョージ・ベルフォードの回想録を映画化した作品。ベルフォードの行っていたことは実績がなく、タダ同然の中小会社の株(ペニー株)をあたかも将来性があるかの様に見せかけて、知識のない投資家たちに売り払って、その手数料で巨額の富を築いた投資詐欺。描いているフレームは違えど、僕は作品を観ていて、同じく粉飾決算を行った2005年のライブドア事件の前後を思い出してしまいました。もちろん、ベルフォードの事件は会社の事業そのものが詐欺行為から始まっており、一時的に有価証券報告書に虚偽記載をしたライブドア(事業そのものは健全なことをしていた)とは、内容比較にはならないけど、急成長の会社が見せる狂乱と勢い、後先を考えない破天荒ぶりと、そこで生み出されるカリスマ的なリーダーというのは、中身や大小は違っても、どこの世界にも現れてくるもんなんだなと感じます。

それにしても、このベルフォードという人物、詐欺という罪は犯したものの、相当に頭がいい人なんだと思います。人の心理を巧みにつかみながら、人がどういう行動をするかを察知して、先回りに行動できる。だからこそ、人に何かを買わせることも上手いし、(人柄は別にして)自らの周りにどういう人物を起き、部下をどう鼓舞すればいいかも分かる。今でいう、「行動心理学」という経営学の分野では話題なところを、地で行っている人ともいいかもしれません。作品中でも、ラストでも出てくる、「つまらないモノを如何に買わせるか」、、これは営業の基本なので、どうでもいいことだけど、観ておいて損はないかと思います(笑)。

映画としては、ディカプリオのぶっ飛びぶりがとにかく凄い。ドラッグでクラクラになりながらも、人に殴られ、モノにぶつけて、血を流しながらも、上記のような地を行く経営サヴァイバル術は、世の経営者(なりたい人も含め)は観ておいたほうがいいかと。過去に「ブラッド・ダイアモンド」、「アビエイター」でアカデミー賞ノミネートをされているが、同じくノミネートされた本作の演技から見るに、主演男優賞をそろそろ取ってもいいのではないかと思うくらいの演技力です。スコセッシ監督とのコンビ作という意味では、「アビエイター」に、「ディパーテッド」、「シャッターアイランド」と数多く撮っているだけに慣れたものだが、そろそろスコセッシが描く狂気というところと距離を置いてもいいかなとも思えなくもありません。

本作の唯一の欠点は上映時間かな。あまり気にはならなかったけど、3時間近くの大作なので、トイレは済ませておいたほうがいいかもしれません。



登録者: shin0428

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