血の繋がりだけが家族ではない!

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おはよう御座います! さて、閉鎖された世界(少年院)での生活は、 苦しさと寂しさ、孤独さとの戦いだけ・・・・ とはじめは思っていましたが、 そんな世界の中にいても 人はその生活が当たり前になり、且つ、その生活の中での 楽しみを自然と覚えていく(探している)ものなのです。 最初は嫌だ!と思っていても、その環境の中で生きていくしかなければ、 その現実から逃げることができないのであれば、 その現実が最初は苦しかったとしても、 一日、一日を生きていけば必ず発見があり、 その発見の受け止め方次第で自分を成長させることができるものです。 もし貴方が、今”苦しい”、”悲しい”環境に居るのであれば、 その苦しい、悲しい環境を受け入れ、その環境下で 何かを発見し、そして学び、その学んだことをしっかり 今後の自分に生かしていけば貴方はきっと強くなれると思います。 誰にでも”苦しい・悲しい”時はあります!! 貴方だけが苦しいわけではない。 そして、必ずその苦しさに終止符をうてるときが来る! 大丈夫です!!! さてさて、先日の続きですが、 少年院では、誰もがいくつかあるスポーツと文学のクラブに ひとつずつ入らなければならない。 その時間だけが、学校の部活みたいな時間に感じられ、楽しかった記憶がある。 (あ、昨日の引っ張り方だともっと面白い展開になると思ってましたか) そして、私の一番心の支えになったことは「養母からの手紙」である。 小学校時代に友達から 「拾われっ子!」 と呼ばれ、あんなに寂しく、悲しく、辛い思いは、全て養親のせいだとずっと思っていたのに。。。 養親をあれだけ恨んでいたのに・・・・ 私は少年院で20歳の誕生日を迎え、 少年院で開催される成人式に参加する。 私は成人式で「成人の誓い」を全院生の前で朗読した。 「成人の誓い 私はある罪を犯し、この少年院に送致されました。最初は、こんな所で更生なんかできるか、こんな施設で生活なんかできるか、そう思っていました。でも、毎週養母から届く手紙には・・・・・・」 養母の話になると、涙が止まらなかった・・・・ 血のつながりだけが家族ではない。 私にとって養母は、産みの親以上の親である。 この成人の誓いを忘れずに生きるはずだったのだが・・・・・