金=力!?
おはよう御座います!関東はもう、梅雨明けですかね。さてさて、私は兄貴との出会いから、まったく自分自身が予測もしなかった世界に飛び込んだ。でも、もしかしたら運命なのか・・・
それとも、人はいつでも自分自身で右にでも、左にでも行けるのだろうか。。。過去は何があっても変えることはできないが、未来だけはいつでも、自分自身で変えることができる
それは、誰に言われても曲げられない私の信念です。
さて、知人の飲み屋オーナーからの電話の内容は、借金はないが、売り上げがのびず、俺の手取りが20万円も取れないので、労力のわりには割が合わないので辞めようと思うんだよね・・・と言う電話であった。
私はすかさずオーナーに、俺にその店をやらせてほしい!!と話した。
店は飲み屋街のメイン通りから一本奥に入った場所にある。カウンターには5名、ボックス3つの本当に小さな店だった。
さて、この店をどう改革していくか前のオーナーと色々と引継ぎをしている中で、ひとつだけひらめいた事があった。
それは、前のオーナーは、19時から24時までの5時間営業だった。
よく考えれば、家賃は24時間×1か月分を支払っている。
今までは、この5時間×1か月分=家賃だったので、時間辺りの賃料が高くなってしまう。
ならば、今まで眠っていた19時間を稼動させて商売をすればよいと。今までこの店は19時から21時頃まではあまり客は来なかったので、営業時間を20時から深夜2時までに変更した(本当は違法だったのですが)さらに、当時この地域ではまったくなかったホストクラブをも兼ねるため、深夜1時からホステスとホストがお客の対応をする。そして、深夜2時にホステスは帰り、深夜2時から朝9時までホストクラブとして営業。9時から開店準備をする18時半頃まで店を利用しないのがもったいないので、私は11時から14時までをランチバー、15時から18時までをダンスバーとして利用した。人件費に見合うかどうか心配したが、当時の各部門の店長が面白い発想でそれぞれの部門がそれなりに儲かった(ホストは凄く儲かりましたね)
こんな感じで
゛儲かる店に゛
に改善することができた。
この噂が一人歩きをして、コンサルの仕事を頼まれるようになり、コンサル料として成功した場合には、報酬として店を1軒出してもらう
という条件でコンサルを何件も引き受け始めました。
そしていつしか私は、6つのスナックと1つのホストクラブ、ソープランド、出張コンパニオン等を運営する会社の社長となっていた。
周りは私のことをヤクザというより、事業家としていつしか見るようになりまたね。
こんな生活が2年ほど続いた。
私はこの時、舎弟も7人を抱え、預金も数億円を持っていたので本当に怖いもの知らず(自分で思い込んでいただけだが・・・)本当にやんちゃばっかりする毎日。舎弟にも義理張りを覚えさせなければならないので、私の現金を利用して金貸しや潜りでマージャン屋をやらせたり、コピーブランドを売らせたり、本当に色々とやらせましたし、私、そして舎弟は本当に稼ぎましたよ。
あ、兄貴はというと、相変わらず毎日パチンコ三昧でしたがね。
でも、私は兄貴が大好きでしたね。だって、兄貴と出会ったからこそ、今の私が居るのだから、そう心から兄貴に感謝していました。私のシノギはこんな感じで順調だった。
ヤクザとしてはどうだったかというと、私がきっかけで3回ほど他の組織と抗争になりましたね。
結構大きな抗争もありました。私は、武器を持って潜伏したり、相手の組織の若い衆をさらって殴る蹴るの暴行をしたり・・・・
まぁ、あの時期はよく逮捕されなかったし、よく殺されなかったな、と思います。
私は、実業家と言うより
゛弱いものを助け゛
に憧れていましたし、自分自身、暴力団ではなく
゛ヤクザ゛
として生きていきたいと思っていた。
シノギは違法も舎弟にやらせましたが、絶対に弱い人、堅気の人には手を出したり威圧をかけるような行為は絶対にしないと決めて、それを私も舎弟もきちんと守りましたね。私はヤクザとして成功したのかは別として、金でのし上がりましたよ。このまま自分の組事務所を持つまでトコトンいこうと。日本一の親分になろうと、真剣に考えましたね。
本当に29歳までは順調だった・・・
私はこの世は金があればなんでもできると信じていた。金があれば、人の心も動かせるし、どんなことでも許されると大きな勘違いしていた
今も昔も、金=力と大きな勘違いをしている輩はたくさん居る。金は生きるうえで必要なものなのは間違いない。
ただ、金では買えないものはたくさんある。金だけで世の中を変えることはできない。金だけで人の心は動かせない。
そして、金がなければ世の中や人を変えることができないわけではない。
今はそう思います。
