水辺の安全

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ども、だいぶ会社にも慣れてきた東京支店新入社員Tです。今日は、安全に関するお話を少し。前にも触れましたが、僕の趣味はヨットです。毎年夏場になると、水の事故が多いのですが、意外とヨットは事故が少ない乗り物です。船舶関係の事故で、多いのはプレジャーボート、エンジンがついて、スロットル開けば前進したり後進したり、手軽に楽しめるボートです。ジェットスキーなどもこのカテゴリーに入ります。これはどうしてなのかと言うと、ヨットは免許を取ったからと言って、すぐに走らせられるものではありません。ヨットオーナーになる順番として、もっとも一般的なのは、まずはどこかの船のクルーと呼ばれる乗組員にしてもらいます。そこで荒っぽい先輩たちから、海の上のルールについて体育会系の教えられ方をします。その中で、海の怖さ、海の素晴らしさを覚えていくわけです。命にかかわることなので、かなり厳しく教え込まれます。海の底で後悔しても遅いですからね。そしてある程度の経験を積んで、お金がある人たちはヨットを買います。その時には、やって良いことと悪いことの区別がつくようになっているわけです。特に素人が陥りやすいのが、海に出る判断です。天気は良いし、せっかく来たのだから、海はちょっと荒れてるみたいだけど、まあ大丈夫か?って感じで海に出て行って、海難事故に遭遇している例が多いです。僕たちヨットマンの場合は、少しでも危ない要素がある場合は、あっさり出航を取りやめます。海はいつだってあるし、港に浮かんだ船の上で、酒を飲むのも良いものです。何より、海で怪我をするとか、遭難するとか、ましてや死ぬとかは、ヨットマンにとって最も恥ずかしいことなのです。話を元に戻すと、プレジャーボートは操船が簡単なだけに、免許を取ったばかりの経験のない人でもすぐにオーナーになれます。そのために、危険を知らずに海に乗り出して事故に遭います。ヨットマンは海に近づくときには必ずライフジャケットを着用します。家族で海水浴に行くときでさえ、子供にまでライフジャケットを着させる人もいるくらいです。浅いところだからと油断していると、離岸流と呼ばれる引き波であっという間に沖に連れて行かれることもあるからです。毎年、夏場に起きている水難事故の多くは、ライフジャケットさえ付けていれば、助かった可能性が高いです。僕たちの船にも、ゲストで子連れの方が来たりしますが、ライフジャケットだけはどんな理由があっても、船に乗る時から、降りるときまで装着いただいていました。常に危険を予知し、安全は自分で確保するものという意識が大切だと思います。もうすぐ涼しくなりますが、安全に気をつけて、水辺のレジャーをお楽しみください。 防犯、監視カメラの卸販売