なくなった小指・・・・

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こんばんは★

早速ですが、
NAOさんのブログの
続きをご紹介させて頂きます。

私は自分の指を取るために、
兄貴と一緒に近くのホームセンターに
出刃包丁を買いに行きました・・・・

ホームセンターに着き、
私は自身で自身の指を取る出刃包丁を選んだ。

出刃を買い車に乗り込んだ。

そして、指を取るときに痛くないように、
自分の左手小指、第二関節に輪ゴムでぐるぐる巻きにした。

こうすることで血が止まり感覚がなくなるからだ。

何分たっただろうか。
私の小指は真っ青になっていた。

そして、私と兄貴は出刃包丁をもち、
ホームセンターのトイレに入った。

2人で個室に入り、
私はトイレの床に小指を置いた。

私の小指の上に出刃包丁がのった・・・・

兄貴は、

お前、あっち向いていろ!

と私に一言

私は小指から目を離し、
天井を見つめた。

バン

私の小指が飛んだ・・・・・

不思議なことに痛みはまったく感じなかった。

私は、自身の小指を拾いハンカチに包んだ。

そして、その指を持ち
先ほどのスナックまで車を走らせた。

現場についた。

現場では、まだ、話し合いが続いていた。

私は話を割るようにして入り、
自分の指を相手側に差し出した。

これが、うちのケジメです。
受け取ってください。
申し訳ありませんでした・・・・

相手側は私に向って、

お宅、あれだけ突っ張っていて、
今度は認めるの~
軽いね~
こんな指でケジメつけるとは舐めてないか!

と罵声を浴びせた。

兄貴は待っていたかのように、

こんな指~
それはどういうことだ!!!!

と怒鳴った。

すると相手の若い衆が・・・・

カタギになった今でも私の左手の小指はない・・・

今まで指がないことで
たくさん嫌な思いもしたし、
指がないことで私から人が去っていった。

過去・・・・

どんなことをしても消せない・・・・

でも、現実はそんなに甘くなかった。

指がないというだけで
私という人間が決め付けられた。

だから、私は人を過去で判断しない。

過去に何があろうが、

今を見るようにしている。

私にとって大切なことは、
過去ではなく、
今をどう生きているのか、

そして、どんな未来を描いているのか、

である。

未来を描ける人間は輝いている

と私は思う。