WOWOWは毎週日曜午後11時に既存のジャンル以外のエンターテインメントを模索する実験 枠「大人番組リーグ」で開設した。それぞれ異なるタイプの番組全12本が、将来のレギュラー番組化を懸けてしのぎを削る。各番組は放送後にウェブ上で集計 される視聴者からの投票結果によって4番組がレギュラー化の権利を獲得できる。リーグのチェアマンは俳優の八嶋智人さん。そして美脚の8人組「モデルガー ルズ」がアシスタントを務め、毎回豪華ゲストも出演する。4日に放送される第1弾「死ぬ前にやっておきたいこと~エンディングノート~」を担当した WOWOW制作部の長谷川徳司プロデューサーにその魅力を聞いた。
--番組「死ぬ前にやっておきたいこと」の概要とその魅力とは?
「エンディングノート」というと遺書のように聞こえるかもしれませんが、番組は著名人が自 身の人生を見つめ直し、心の棚卸しをする、その瞬間とその行動をとらえたいと考えています。その棚卸しの瞬間、思うこと、気づくことに個性や人生観のよう なものがかいま見られるところが魅力です。
--番組にするときに一番に心がけたことは?
カメラの面前で照れくさいかもしれないけど、真剣に自己と人生と向き合ってもらうことです。
--番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?
出演された野村克也さんは、地位も名声も手に入れた方です。ご本人からも「もう、やりたい こと、やっておきたいことなんてないよ」と何度もいわれながらも撮影を続けました。シャイな一面もお持ちの方なので。ただ次第に企画と向き合い、一つ、二 つと「やってみたいアイデア」を書いてくださったときにはうれしかったです。
一度、エンディングノートと向き合うと、その書かれた項目とは別に、野村克也節が炸裂(さ くれつ)。あらゆることに対して、ご本人の考え方があふれるように語られます。番組ではその一部を使っていますが、聞けば聞くほど野村さんの魅力に引き込 まれました。例えば、幼少期の極貧生活時代の話だったり、プロ野球では通用しないので2、3年で退団し、高校野球の監督に就こうと考えていたときがあった り、日本には野球の専門書がないと嘆かれていたり。話は尽きませんでした。
--番組の見どころを教えてください。
いくつかの「やったおきたいこと」の中から、実際に行動に移してもらいました。やはり、その最後の行動が「なんだったのか」。ここにみなさん、一番興味があるのではないでしょうか?
--視聴者へ一言お願いします。
みなさんも、何かのキッカケがないと普段は考えないだろう「死ぬ前にやっておきたいこと」を、この番組を機会に考えてみてはいかがでしょうか? 知らない自分が見えてくるかもしれません……。
WOWOW 制作部 プロデューサー 長谷川徳司
*……「大人番組リーグ」で放送された番組は、放送後、公式サイトに公開され、投票も同時に可能となる。