カーフィルム・スモークフィルムの夏だけではない断熱フィルムの機能性

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カーフィルム・スモークフィルムの需要は外観のプライバシーから機能へ

カーフィルムのトレンドは誕生以来ファッション的な要素に重きが置かれておりましたが、カーフィルムに対する規制やプライバシーガラスの普及でそのニーズは機能性にシフトしています。近年は特に、スモーク、透明両方で断熱フィルムが主流になっており、夏にはその需要が特に高まる傾向があります。しかし、断熱フィルムは通年に渡って機能的な効果が高く、その効果を知ることで、ユーザー様にも十分は訴求をしていけると断言します。

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断熱フィルムの機能と性能の向上

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断熱フィルムは、カーフィルムの濃さとは別に、暑さのもとになる赤外線(IR)を吸収する素材を組み込んだフィルムです。これにより社内への熱の流入を制限し、暑さを軽減することができます。
フィルムの素材としては従来ATO(アンチモンドープ酸化スズ)が広くつかわれておりましたが、素材が有機質である為、経時変化により性能を維持することが困難でした。しかし、現在ではITO(スズドープ酸化インジウム)という無機系の断熱材が使用されることが増え、経時変化を起こしにくく、安定した断熱効果を発揮できるようになりました。

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夏以外に断熱フィルムをおすすめする理由

■通年効果的なカーフィルムの機能性
断熱フィルムはどうしても熱い夏にフォーカスされ、需要も集中しがちです。実際に車内で不快に感じることの要因では「日射がジリジリする」、「もわっとする」、「まぶしい」、「ハンドルが熱い」などが上位に挙げられ、夏の需要に拍車をかけています。断熱フィルムは本来こういった夏の不快要素に効果を発揮するフィルムですが、実は年間をとおして機能的なメリットが得られることから、夏以外でもユーザー様にはカーフィルムの必要性を感じて頂ければと思います。

カーフィルム施工のメリット1

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断熱フィルムを貼ることで社内の温度を一定に保ちやすくなり、ヒーターを使用する時期は暖房効率を上げ、燃費の向上、省エネに貢献するこができます。

冬に断熱フィルムを貼っていると、車内が寒くなるのでは?という話があります。暑さの元になる赤外線をカットするので、これは体感的にそう感じられる側面もあるかもしれませんが、太陽光の熱エネルギーを考えるとそうではないことがわかります。
太陽から注がれる熱エネルギーは可視光線が役52%、赤外線が役42%、紫外線が約6%ともいわれております。
断熱フィルムで窓からの赤外線をカットしたとしても、熱エネルギーの半分以上は車内に入ってきます。車内の温度は窓からの熱エネルギーの流入に左右されやすいと考えがちですが、一番の要因は外気温によって車のボディが冷やされることによる影響が大きいものです。また、夜間は太陽の熱エネルギーの恩恵がないので、車内を快適にするには暖房をつけて車内温度を一定に保つことが通常です。その時に車内の熱が車外に逃げないように熱貫流率(※)を低くすることが省エネに繋がります。燃費向上の役割を果たす一つの手段が断熱フィルムを貼ることだと言えるでしょう。

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カーフィルム施工のメリット2

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通年降り注ぐUVを99%カットできるので、女性ドライバーや子どもを持つ方に安心感を与えることができます。

女性は男性が思う以上に肌には敏感で、「運転中に気になること」というアンケートでは実に7割近くの女性が日焼けを気にしているという結果がでています。しかし、日焼けの原因となるUVは従来からのフロントガラスでも90%以上防ぐことができ、フロントガラスからの日焼けという点では実は思ったほど気にする必要はありません。
しかし、素ガラスでは肌にジリジリと感じる不快感は軽減することができず、肌が暑くなってジリジリすること=日焼けと誤解している人が多いという実情があ
ります。もちろんジリジリ感を低減させなければ、断熱効果を実感しにくいということにも着目しなければなりません。
また、フロントガラスのUVカット効果は高くとも、それ以外のリアガラス等はほとんど強化ガラスが使われており、UVカットは完全ではありません。冬の時期はしみやしわの原因となるUVA波は夏に比べると3分の1程度しかないと言われております、昔よりも有害な紫外線が地表に多く届いていたり、女性の美容意識の高まりなどから、UVケアを気にされている方にとっては年間を通して断熱フィルムのUVカット効果が非常に有効的だと言えます。

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カーフィルムの種類と性能の違い

ルミクールSD
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ルミークルSDは紫外線カット99%カットするフィルムになります。
紫外線カットとは日焼けはインテリアの色褪せの保護になります。
プライバシーの保護と紫外線のみの場合ですと、こちらをお勧めします。

ウインコス
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ウインコスは紫外線カット99%の他に赤外線もカットするフィルムです。
車全体に貼ると車内温度が5度位かわります。
赤外線カットは夏場のジリジリ感だったり、冬場の室内の保温性を保ちます。

シルフィード
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シルフィードは紫外線カット99%の他に赤外線もカットするフィルムです。
車全体に貼ると車内温度が11度位かわります。
赤外線カットは夏場のジリジリ感だったり、冬場の室内の保温性を保ちます。
シルフィードはベンツなどを取り扱うヤナセの指定フィルムですので、外車にお勧めです。

透明断熱フィルムFGR‐500
FGR‐500はシルフィードと同じ効果があります。フロント・運転席・助手席にも施工可能です。
透過率は1%しかダウンしないので、どの車でも施工可能となります。

ニュープロテクション
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ニュープロテクションは紫外線カット99%カットするフィルムになります。
紫外線カットとは日焼けはインテリアの色褪せの保護になります。
プライバシーの保護と紫外線のみの場合ですと、こちらをお勧めします。
一番、黒いカーフィルムを貼りたい場合は透過率1%があります。
ニュープロテクション ストロングスモーク透過率1%カタログページ

ニュープロテクション インフレットピュア
車全体に貼ると車内温度が5度位かわります。
赤外線カットは夏場のジリジリ感だったり、冬場の室内の保温性を保ちます。
安くフロント・運転席・助手席に施工したい場合はインフレットピュアをお勧めします。
但し、日本車の運転席・助手席は透過率73%位であり、インフレットピュアを施工しますと透過率が5%ダウンしますので、ガラスの透明度の高い外車がメインになります。

3Mカーフィルム
3Mカーフィルム

※3Mカーフィルムは自動車整備指定、認証工場のみが取り扱えるフィルムになり、ディーラーの殆どがIR機能のついた「3M カーフィルム」が性能的にも主流になっており、フィルムの性能も今までとは違い200層を超える薄い膜を重ねた特殊な高級フィルムとなっております。
その中でもクリスタリンとピュアカット89は日本で一番の赤外線カット率を誇り、車全体に貼ると車内温度が14度~15度変化致します。