【全国小学校教諭300 人対象】小学校教諭の問題意識に関する調査を実施

2011年 3月 30日(水曜日) 13:31

報道関係者各位

2011年3月30日
株式会社ECC

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全国小学校教諭300 人対象!教育に関するアンケート実施
小学校教諭の問題意識に関する調査
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株式会社ECC(本社:大阪市北区、代表理事:山口 勝美)は、ECC ジュニア『学力
養成教室』において、全国の小学校教諭約300 人を対象に、小学校現場の実態調査「問題
意識に関するアンケート」を実施致しました。

「ゆとり教育の廃止」「小1 プロブレム」「小学校英語必修化」 ――― 激しい環境変
化の中にある小学校現場の実態が明らかになりましたので、調査結果の一部をお知らせ致
します。

■調査概要■
調査期間:2010/12/17~2010/12/20
調査票タイトル:教育に関するアンケート
調査対象・標本数:全国の小学校教諭314 人(関東66 人/中部39 人/近畿43 人/
その他エリア166 人)
実施協力機関:株式会社インテージ

― SUMMARY ―
1.教師の約5割が「粘り強く考えることができない」ことを問題視
2.「基礎学力が低い」 ―小3(4)以降で上昇する問題点
3.脱ゆとりへ、「授業についてこられない生徒への対応」に不安が6割
4.新学習指導要領、「算数」に不安7割
5.小1担任の6割「生徒の親に対して、こどもの『しつけ』教室の実施」を希望

【1.教師の約5割が「粘り強く考えることができない」ことを問題視】
「現在、担任(または副担任)のクラスに関して、現在問題視されていることはござい
ますか。担任(または副担任)をされていない方は、授業ご担当クラスについてお答えく
ださい(回答はいくつでも)」という質問に対し、授業を担当する教師の約5割が「粘り
強く考えることができない」(48.3%)と回答した。次に「基礎学力が低い」(38.3%)、
「授業中、私語が多かったり、椅子に座れない」(30.7%)との答えが続いた。
[備考]
エリア別にみると、首都圏・中部圏・近畿圏など、人口の多いエリアで比較的多くみら
れた問題点は「粘り強く考えることができない」(関東52.8%、中部58.8%、近畿55.0%、
その他エリア41.8%)、「授業中、私語が多かったり、椅子に座れない」(関東34.0%、
中部44.1%、近畿37.5%、その他エリア23.9%)の2項目であった。

【2.「基礎学力が低い」 ―小3(4)以降で上昇する問題点】
「現在、担任(または副担任)のクラスに関して、現在問題視されていることはござい
ますか。担任(または副担任)をされていない方は、授業ご担当クラスについてお答えく
ださい(回答はいくつでも)」という質問で、「基礎学力が低い」と答えた教師の担任学
年別の選択率を確認したところ、小3を境に一気に数値が20ポイント以上上昇している
ことが分かった(小1:25.9%、小2:23.1%、小3:44.4%、小4:54.3%、小5:
39.6%、小6:42.6%)。
また「現在勤務されている学校で、問題視されていることはございますか。担任(また
は副担任)のクラス以外も含めた学校全体としてお答えください(回答はいくつでも)」
という質問については、「基礎学力が低い」「粘り強く考えることができない」「宿題を
しない」「学習意欲が低い」の4項目において小3(小4)以降で上昇がみられた。

【3.脱ゆとりへ「授業についてこられない生徒への対応」に不安が6割】
「来年、学習指導要領が改訂(脱ゆとり教育)されますが、この変更内容に対して不安
に思っておられることはございますか(回答はいくつでも)」との質問について、一番多
かった回答は「授業についてこられない生徒への対応が不十分になるのではないか」
(59.2%)。その次に「学力格差がさらに拡大するのではないか」(54.8%)、「授業
内容の増加に対して、授業時間数が不足しているのではないか」(52.2%)が続いた。

【4.新学習指導要領、「算数」に不安7割】
「『脱ゆとり教育』になって、科目ごとの不安などはございますか。(回答はいくつで
も)」の質問について、算数が67.7%と一番多かった。約30年ぶりに授業時間数が約
33%増えることが要因の一つと考えられる。自由回答でも「指導内容が多すぎる」など
分量に関する記述が目立った。

【5.小1担任の6割「生徒の親に対して、こどもの『しつけ』教室の実施」を希望】
「現在小学校で起こっている様々な問題に関して、民間教育機関と協力すれば指導効果
が向上すると思われるものがございますか(回答はいくつでも)」という質問について
は、「生徒の親に対して、子どもの『しつけ』教室の実施」を挙げた教師が一番多かった
(48.7%)。担任学年別に見ると、小1担任(副担任)が60.7%と他の学年に比べて
10ポイント以上高く、小1プロブレムでクラス運営に悩む教師の姿が浮き彫りとなった。

[参考]
◆もじ・かずコース
「読み・書き・計算」といった基礎学力だけでなく、“小1プロブレム”として問題視され
ている学習習慣や意欲、集中力、また集団生活において必要不可欠な「コミュニケーショ
ン能力」・「社会性」をも育てる新しいタイプのコース。新学習指導要領で重視されてい
る「表現力」の育成にも力を入れています。小学校へのスムーズなステップアップをサポ
ートします。
http://www.eccjr.co.jp/course/mojisura/moji.html

◆ECC ジュニア学力養成教室
「小1プロブレム」や「子どもたちの学力低下」という社会的な問題を、30年以上の歴
史を持つECCジュニアの教育ノウハウを活かして解決すべく立ち上げられた新ブラン
ド。2010年4月関東・中部・近畿で開校。幼児対象の、小学校4
~6年生対象のの新コースを中心に、既存のものを含め
て英語以外を扱った6つのコースで構成されています。
http://www.eccjr.co.jp/gakuryoku/index.html

≪プレスリリースに関するお問い合わせ≫
株式会社ECC 総合研究所・マーケティング部 広報担当:宮本
Tel: 06-6352-0148 Fax:06-6352-0138 Mail: kouhou@ecc.co.jp

登録者:kouhou_ecc

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