バセドウ病(甲状腺機能亢進症)再発・抗甲状腺薬の効き易さの予測

2013年 10月 23日(水曜日) 14:16

バセドウ病の再発予測は、甲状腺専門医でも難しいと言われがちです。しかしそれは、TSHレセプター抗体(TSH Receptor Antibody:TR-Ab)などの自己抗体を予測の指標としているところに問題があります。TR-Abの高い方は、低い方に比べ再発しやすいのは事実ですが、TR-Abが再発後にしか上昇しないためです。

院長が、大阪市大で行った研究では、甲状腺へ流入する下甲状腺動脈の血流(ITA-PSV)を測定し、

①バセドウ病/甲状腺機能亢進症が再発する可能性
②抗甲状腺薬が効きやすいバセドウ病/甲状腺機能亢進症か否かを予測できます。

院長の論文

Significance of thyroid blood flow as a predictor of methimazole sensitivity in untreated hyperthyroid patients with Graves' disease.(Biomedicine & Pharmacotherapy)
下甲状腺動脈の血流を測定すると、甲状腺機能亢進症/バセドウ病に対する抗甲状腺薬(メルカゾール、チアマゾール)の効き易さが予測できる事を世界で初めて証明。

Thyroid blood flow as a useful predictor of relapse of Graves' disease after normal delivery in patients with Graves' disease.(Biomedicine & Pharmacotherapy)
甲状腺機能亢進症/バセドウ病の出産後再発を、下甲状腺動脈の血流測定により、再発する一か月前に予測可能な事を世界で初めて証明。

院長が共同研究した論文

The significance of thyroid blood flow at the inferior thyroid artery as a predictor for early Graves' disease relapse.(Clinical Endocrinology)
下甲状腺動脈の血流測定が甲状腺機能亢進症/バセドウ病の再発を最もよく予測できる事を世界で初めて証明。

登録者:toshiki

カテゴリー: プレスリリース配信
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