個別計画としては都内市町村初!注目の「生物多様性あきる野戦略」誕生

2014年 11月 12日(水曜日) 14:33

平成26年9月、個別計画としては東京都内の市町村で初となる「生物多様性あきる野戦略」が策定されました。
また策定にともない、9月25日のプレス発表には10社のメディアが取材に訪れ、活発な質問が飛び交いました。

地球に暮らす私たちの暮らしを支える基盤「生物多様性」
…豊かな自然環境を守り、継続していくための施策が「生物多様性地域戦略」で、策定済みの都道府県や市町村は59となっています。※
※環境省WEBサイトより(平成26年2月末時点)
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/local_gov/local/information.html

そのなかで今回、あきる野市の地域戦略が注目されているいくつかのポイントをご紹介します。

※ 株式会社 地域環境計画は、生物多様性あきる野戦略策定の支援をしています。

「生物多様性あきる野戦略」が目指す市の姿
あきる野市は、都心から約1時間の位置にあり、人口は約8万人です。その特徴はなんといっても「豊かな自然環境」があること。都内にあって、多くの動植物が息づくあきる野の自然を地域の宝ととらえ、生物多様性地域戦略を市の活性化に結びつけることとしています。

●策定のポイント1 既存の取組から新たな取組へ
あきる野市では、環境基本計画や郷土の恵みの森構想に基づき、生物多様性に関わる各種の取組を進めてきました。自然環境調査や森林レンジャーあきる野による生物調査は、これらの取組の一つであり、調査から得られた調査結果は、「生物多様性あきる野戦略」の基礎資料となっています。戦略の策定は、同市における生物多様性の取組の集大成であり、生物多様性の保全や活用を本格的に進めていくスタートとなるものです。(森林レンジャーあきる野は、市町村レベルでは全国初となる森づくりの専門家のことであり、平成22年に発足しました。)
●策定のポイント2 市民活動・市民調査の結果を活用
あきる野市では、以前から市民自らが生きもの調査を行うなど保全活動の積極的な参画が続いてきました。先の自然環境調査も市民を中心として実施されています。戦略の検討には、こうした市民も参画しており、今まで蓄積してきた知識や経験がしっかり活かされたものとなっています。この戦略は、生物多様性を学ぶためのテキストとして、これから多くの市民に興味を持ってもらうための普及啓発ツールとしても活用されることが期待されます。
●策定のポイント3 市の望ましい姿をビジュアル化
将来のあきる野市をイメージしやすくするため、市域を生物多様性の特徴ごとに8つの地域に分け、それぞれの望ましい姿をイラストで表現しました。イラストにはあきる野市のキャラクターのモチーフであるトウキョウサンショウオをはじめとした多くの生きものや、自然環境と共生しながらいきいきと生活する人々の姿が描かれ、市民が親しみを持てるものになっています。
●策定のポイント4 着実にすすめ、実現するための道筋の明確化
地域戦略の中で、具体的で効果の高い5つの取組を掲げ推進することを明確にしています。
(1)(仮称)生物多様性保全条例の制定
(2)あきる野市版レッドリストの作成
(3)カントリーコードの設定
(4)(仮称)あきる野生きもの会議の設置
(5)実施計画の策定

「生物多様性あきる野戦略」はあきる野市ホームページでご覧いただくことができます。
http://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000005507.html
ニュースリリースのURL  http://www.chiikan.co.jp/news/201410272155/

登録者:tycampr555

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