[強制改宗被害者・要請文]成人男性が睡眠薬を飲まされ、拉致、強制改宗…母は一人でデモ
2020年 8月 12日(水曜日) 00:43
「強制改宗」というなじみの薄い単語が韓国で社会問題化したのは、2008年チン・ヨンシク牧師が改宗を目的にチョン・ベクヒャン氏を精神病院に監禁した事件からだ。当時、韓国キリスト教総連合会(韓基総)所属で異端相談所長を受け持っていたチン牧師は、いわゆる「異端」と規定されたところの信者を対象に強制改宗を進め、以後強制改宗事例が表面化している。
宗教の自由が認められる大韓民国で、強制改宗はまだ堂々と起きている。本記事は、強制改宗により人権が侵害されて抑圧を受けながらも、訴える場さえない被害者の涙混じりの呼び掛けを掲載する。
睡眠薬を飲まされ、親族を名乗る警護員と父により拉致
母は仕事を放棄して教会へデモ、信者の通帳から3000万ウォンを無断送金も
新天地に陥った子供を出せとデモをおこなう両親たちは、子供が新天地に陥って家庭が破綻したと主張する。また、新天地が家出するようにして離婚をさせ、財産を奪っていくとも話す。
しかし、家族による強制改宗プロジェクトの被害にあった信者の主張は正反対だ。家出ではなく、両親や家族の高圧的・暴力的な行為のために、家に帰るのが恐ろしいという説明をする。
その理由は、強制改宗の過程から知ることができる。
強制改宗プロジェクトでは、拉致と監禁、そして暴力・威嚇・高圧などがおこなわれている現状がある。
チュ・ウンソン(仮名、男、大田市儒城区(テジョン市ユソン区))氏も、改宗プログラムに拉致され、以後トラウマを体験した。以下はチュ氏の要請文の要約である。
2006年3月頃、両親は一通の電話を受け、私が新天地教会の信者であることを知った。強制改宗牧師や新天地教会へ私を伝道したAの両親の悪辣な話にだまされた両親は、2009年4月頃、安山(アンサン)B教会で強制改宗プログラムの相談をした。
そして2009年5月頃、私は朝食のトマトジュースに睡眠薬を入れられ、眠らされた。その後、目を覚ましたときには携帯電話がなくなっていた。
母の実家に行こうと言われた私は、拒んで逃げようとしたが、睡眠薬による眠気と、父と親族を名乗る見知らぬ男の力によって強制的に車に乗せられた。なお、この男は後に、強制改宗プログラムの警備員であったことが分かる。
安山に拉致される途中、逃げる手段は一切遮断されていた。両親に連れていかれたワンルームは、鍵がなければ中から開けることができないようになっており、ベッドを中心に家族らと警備員の男が私を囲んで座っていた。
しばらくして現れた強制改宗相談員は、改宗プログラムを強要した。私が拒むと「(プログラムを)受けるという同意書を強制的に受け入れなさい」などの指示をして出かけ、Aの両親を名乗る人々やAの父の友達という人が入ってきた。
彼らは入ってくるや否や、私に強制改宗プログラムを強要し、自分たちの話を聞かない私に暴言を吐きながら、侮辱して抑圧しようとした。このようなことは監禁されている間中に渡った。
そういう状況の中、申告を受けて出動した安山地区隊警察の助けで、地区隊に移動することになったが、地区隊で家族らと警察までもが私に改宗プログラムを受けろと強要した。
私は警察に中立を守ってほしいと要請したが、警察は「両親があのようにまでする理由がない」などと言って、改宗プログラムを受けるよう言い続けた
私はプログラムを拒否し、安全に家に送ることを要請したが、警察は私を放置した。 地区隊から出ようとした私は両親に捉えられたが、振り払って逃亡し、大田に帰った。宗教の自由と居住の自由、疎通の自由を束縛された時間はそのようにして過ぎた。
しかし、大田に帰ったものの、周囲の威嚇により家には入れなかった。その間も私の両親は、強制改宗相談者らとずっと連絡をとっていた。
さらに両親は、彼らの指示により、私の通帳から3000万ウォンを父の通帳に移していた。また、母は彼らの嘘にだまされ、私が通う新天地教会で「教会が監禁と家出・休学・暴行を行う」という偽りのチラシを配り、仕事を放棄してまで一人デモをしていた。
このような強制改宗プログラムにより、和やかだった私の家庭は互いに信頼できない家庭となった。さらに私は、また眠っている間に拉致されるかも知れないという考えに、多くの日を少しも眠らないで夜を明かし、道を歩く時でさえ誰か追いかけてくるかもしれないという強迫観念に駆られることになった。
今後このような被害が発生しないよう、嘘の内容を私の両親に伝え、家庭を破綻させた反倫理的な強制改宗牧師および相談員を、強力に処罰することを望んでいる。
参考記事:천지일보(http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=766881)
問い合わせ先:高野
koh.hiro.no@gmail.com
宗教の自由が認められる大韓民国で、強制改宗はまだ堂々と起きている。本記事は、強制改宗により人権が侵害されて抑圧を受けながらも、訴える場さえない被害者の涙混じりの呼び掛けを掲載する。
睡眠薬を飲まされ、親族を名乗る警護員と父により拉致
母は仕事を放棄して教会へデモ、信者の通帳から3000万ウォンを無断送金も
新天地に陥った子供を出せとデモをおこなう両親たちは、子供が新天地に陥って家庭が破綻したと主張する。また、新天地が家出するようにして離婚をさせ、財産を奪っていくとも話す。
しかし、家族による強制改宗プロジェクトの被害にあった信者の主張は正反対だ。家出ではなく、両親や家族の高圧的・暴力的な行為のために、家に帰るのが恐ろしいという説明をする。
その理由は、強制改宗の過程から知ることができる。
強制改宗プロジェクトでは、拉致と監禁、そして暴力・威嚇・高圧などがおこなわれている現状がある。
チュ・ウンソン(仮名、男、大田市儒城区(テジョン市ユソン区))氏も、改宗プログラムに拉致され、以後トラウマを体験した。以下はチュ氏の要請文の要約である。
2006年3月頃、両親は一通の電話を受け、私が新天地教会の信者であることを知った。強制改宗牧師や新天地教会へ私を伝道したAの両親の悪辣な話にだまされた両親は、2009年4月頃、安山(アンサン)B教会で強制改宗プログラムの相談をした。
そして2009年5月頃、私は朝食のトマトジュースに睡眠薬を入れられ、眠らされた。その後、目を覚ましたときには携帯電話がなくなっていた。
母の実家に行こうと言われた私は、拒んで逃げようとしたが、睡眠薬による眠気と、父と親族を名乗る見知らぬ男の力によって強制的に車に乗せられた。なお、この男は後に、強制改宗プログラムの警備員であったことが分かる。
安山に拉致される途中、逃げる手段は一切遮断されていた。両親に連れていかれたワンルームは、鍵がなければ中から開けることができないようになっており、ベッドを中心に家族らと警備員の男が私を囲んで座っていた。
しばらくして現れた強制改宗相談員は、改宗プログラムを強要した。私が拒むと「(プログラムを)受けるという同意書を強制的に受け入れなさい」などの指示をして出かけ、Aの両親を名乗る人々やAの父の友達という人が入ってきた。
彼らは入ってくるや否や、私に強制改宗プログラムを強要し、自分たちの話を聞かない私に暴言を吐きながら、侮辱して抑圧しようとした。このようなことは監禁されている間中に渡った。
そういう状況の中、申告を受けて出動した安山地区隊警察の助けで、地区隊に移動することになったが、地区隊で家族らと警察までもが私に改宗プログラムを受けろと強要した。
私は警察に中立を守ってほしいと要請したが、警察は「両親があのようにまでする理由がない」などと言って、改宗プログラムを受けるよう言い続けた
私はプログラムを拒否し、安全に家に送ることを要請したが、警察は私を放置した。 地区隊から出ようとした私は両親に捉えられたが、振り払って逃亡し、大田に帰った。宗教の自由と居住の自由、疎通の自由を束縛された時間はそのようにして過ぎた。
しかし、大田に帰ったものの、周囲の威嚇により家には入れなかった。その間も私の両親は、強制改宗相談者らとずっと連絡をとっていた。
さらに両親は、彼らの指示により、私の通帳から3000万ウォンを父の通帳に移していた。また、母は彼らの嘘にだまされ、私が通う新天地教会で「教会が監禁と家出・休学・暴行を行う」という偽りのチラシを配り、仕事を放棄してまで一人デモをしていた。
このような強制改宗プログラムにより、和やかだった私の家庭は互いに信頼できない家庭となった。さらに私は、また眠っている間に拉致されるかも知れないという考えに、多くの日を少しも眠らないで夜を明かし、道を歩く時でさえ誰か追いかけてくるかもしれないという強迫観念に駆られることになった。
今後このような被害が発生しないよう、嘘の内容を私の両親に伝え、家庭を破綻させた反倫理的な強制改宗牧師および相談員を、強力に処罰することを望んでいる。
参考記事:천지일보(http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=766881)
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登録者:kohhiro67
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