【今なお続く悲劇:強制改宗の被害者が綴る手紙】韓国キリスト教界に蔓延する汚職と人権侵害の実態

2020年 8月 21日(金曜日) 20:58

[強制改宗被害当事者・家族要請文-32]""愛する私たちの家族が他人よりも恨みのある相手となった理由は...""

新天地が「異端」であるとして、既成教会の牧師からあらゆる非難と誹謗を繰り返し聞く家族には、新天地に対する嫌悪と憎しみが積もることになる。家族のうち、誰かが新天地と関連があるという話を聞くと、残りの家族が衝撃を受ける理由だ。

家族を愛する心が大きいほど、より一層、異端から抜け出させなければならないという執着も強くなる。たとえ、騙してでも。ところが、残るものは傷と不信だった。キム・ジュヨン(仮名、ソウル市蘆原(ノウォン)区)氏は、家族全員が自身を騙した現実に大きな衝撃を隠すことができなかった。以下は、キム氏の要請文である。


私は韓国の一般的な国民として、穏やかな家庭生活を送っていましたが「強制改宗プログラム」により、家族間の信頼が崩れ、家族が他人よりも恨みのある相手となりました。そのひどい実状を伝えるために、このようにペンを取ることになりました。

ぜひ、私の呼び掛けを冷遇せず、人として当然享受できるはずの自由への侵害を受けないように、助けてくださることを願います。

私は、家族と同じ教会に出席していました。ところが、青年担当牧師様が変わった後、私が説教に恩恵を受けることができず、信仰生活が困難になり、両親は他の教会へ出席してみろと言いました。

そうしたなかで、私は新天地教会の御言葉を学んで信仰が回復し、説教の恩恵深い新天地へ出席し始めました。出席する教会が変わっただけで、私たちの家庭は以前と同様に和やかでした。弟は、かえって私の性格が大人しくなったと称賛さえしました。

ある日、両親が家族合宿に行こうといいました。年末年始に、去年感謝したことと新年の祈りの内容を分かち合うことが家族の例年行事の一つだったため、私は何の疑いもなく荷造りをしました。

ところが出発する日、私はお腹をこわしました。あまりに辛く、私以外で行くように頼みました。しかし両親は「どうせ私たち家族だけだから、行って休めば良い」と私を説得しました。そうして、到着したところは、龍仁(ヨンイン)のA祈梼院でした。私は「なぜ普段のB祈梼院ではなく、このような遠方に来たのか」と尋ねましたが、両親は牧師様に推薦を受けたとごまかして、まともな返事をくれませんでした。

そして、予約した部屋に入ったところ、また、なぜか初めて見る男性を迎えて、その方の説教を聞くというのです。

私は「出発時と話が違う、私はゆっくり休めるのか」と楽ではない気持ちを伝えましたが、両親は「横になって聞け」と私を説き伏せるばかりでした。

やむを得ず、横になって説教を聞いていると、牧師様が新天地で説教する内容を曲解して、あたかも新天地に通う人々が誤ったところに陥った人のように話をしていました。私は腹痛で話す気力もない状態であり、初対面では失礼かと思い、誤った内容には何の返事もせず、その牧師様が出て行った後、両親に今一度、私の気持ちを話しました。

しかし、父は「初めに話さず来たことは申し訳ないが、お母さんが信仰的にあまりに辛くて特別に用意したので、少しだけ参考にして聞き入れてはくれないか」として、ずっとその牧師様の説教を聞こうといいました。それで私は母のためだと納得しました。

ところが、約1年が過ぎ、母から聞いた当時の私に知らせなかった話は、あまりにも衝撃的でした。実際には、あの牧師を招いて説教を聞くことは、すでに事前に全ての計画を組んで進めていたというのです。両親は、私が知らないうちに、牧師から数週間の講義を聞いていました。その後、私をA祈梼院に連れてこいとの指示を受けて、すべてシナリオを構成したということでした。私にはこのような事実は隠して、あたかも母のために用意したように話されました。

当時あの牧師は、私が誤った教えに陥って教祖に財産と献身をするつもりだなど、根拠のない嘘で私の両親に不安感を植え付けました。子供を愛して心配する両親の心を利用して、教会と祈梼院の金儲けをする形態は、この頃盛んにおこなわれた詐欺犯罪と相違ないと考えられます。

夕方にも牧師の説教の時間が続き、私が「明日もこのように一日中説教を聞かなければならないのか、家族合宿なのに家族同士の時間はいったいいつ持つのか」と尋ねたところ、かえって母が激昂し、私の説教を聞く姿勢を非難しました。

腹痛ならば横になって聞けという方が牧師に怒られないかなど、出発から変な点が一つや二つどころではありませんでしたが、結局、弟が涙を流して話をしました。

後に知った事ですが私以外の家族は、この祈梼院へ行くことを知っていました。すでに私が変なところに陥ったと信じて、私の話は聞こうともせず、私を説得しようとする人々が囲んでいるなかで、私が何の話をしても誤解と葛藤だけがさらに深くなるようで、言葉を慎みました。

そうするうちに、家族が皆寝ついた時間に突然、腹痛がとてもひどくなりました。呼んでも誰も起きず、119に電話をかけ、場所を説明しているとき、母が眠りから覚めました。それで、両親と一緒に車に乗って、救急室に移動することになりました。私は親しい友達に「今救急室に行っている」とメッセージを送りました。出発前から私の腹痛を知っていた友達からは心配する内容の返事がきましたが、私が携帯電話を触ることに対してずっとうっとうしがった母は、私の携帯電話を取り上げました。

診療を受けた私は入院したいと言いましたが、病室がなく、再び祈梼院に戻ることになりました。私は入院したいというほど休みたい気持ちでしたが、母は「仮病はやめろ」などと言って、私にずっと腹を立てていました。 私の知っている両親ではなく、あたかも囚人を監視する看守のようでした。

朝になり、私は連絡できる手段もなく、孤立したままでいなければならないという事実がとても嫌で、どうすればこの状況から抜け出すことができるかをずっと考えていました。

そのようなとき、換気をしようと窓と門を開けていたその隙に、公衆電話で友達に電話をかけました。私は「両親が変だ。私の話を聞こうともせず、携帯電話も取り上げられてしまった。私は家族と時間を過ごそうときたが、度々牧師を連れてきては説教を聞けという。私は腹痛で休みたい」などの話をして部屋に戻りました。

まもなく、前日見た牧師が、また来ました。

その方がスイッチを二回押すと、どこかからホワイトボードを引っ張って来ました。この祈梼院ではこのようなプログラムがしばしば行われるので、示し合わせていたようでした。

そのとき、私が連絡した友達が通報したので、警察が祈梼院を訪れました。私は友達に話した通り、家族だけでいたいという意思を示しました。その牧師は荷物をまとめて帰ることになりました。

しかし、すでに何週間も嘘を入れられた両親と弟は、実際に新天地へ通って信仰生活をしている私の話を聞こうとせず、私を絶えず感情的に圧迫しました。

このような事があり、約9年が過ぎました。新天地のせいではなく強制改宗牧師のせいで、私たち家族はみんな、心を深く痛めています。事実でない誤解のために、涙を流して私を見て胸を痛めている家族を見ると、言葉に詰まり非常に胸が痛みます。

悲しむことではないのに非常に間違っているかのように言った嘘のために、ありもしないことで互いに傷を受ける戦争のような日々を送ることがとても悔しいです。数年間、心理的に萎縮していると、他者との連絡や出会いに消極的になってしまい、日常生活が困難になっています。無気力と憂鬱な症状がひどくなり、治療も受けました。

強制改宗牧師の嘘のせいで広がった私たちの家族の不幸を、どうかそのままにしないでください。

私だけでなく、多くの人々が新天地に通っているという単純な理由だけで、あらゆる差別と侮辱、嘲弄、暴言、暴力などに苦しめられています。

自由民主主義国家である大韓民国で、通う教会が違うという理由でこうしたことがなされているという事実を、私は目にしても信じられず、また、信じたくもありません。

幸せな私たちの家庭を取り戻すよう懇願します。

出典:http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=768057"

登録者:kohhiro67

カテゴリー: プレスリリース配信
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