韓国型血漿治療剤、米国型との違いは?

2020年 9月 04日(金曜日) 21:15

[天地日報=パク・ソナ記者] 韓国国内のコロナ19の累積感染者が2万名を突破しましたが、感染推移は折れそうにありません。既に1千名を超えた愛の第一教会発の感染者などからは今年の初めより最大9.3倍感染力が高いGH型ウィルスが確認されるなどの変異が続いています。これに加えて、世界的に再感染事例が続々と現れるなど、不安感が高まる中で、最も確実な治療法と知られている完治者の血漿治療剤の開発に全世界の関心が集中しています。

韓国国内では、去る4月、セブランス病院のチェ・ジュンヨン教授のチームがコロナ19の重症患者2名に完治者の血漿治療を並行した結果、明らかな治療効果が出たと明かした事で、関心が集りました。

血漿は血液の中から赤血球と白血球、血小板などを除外した液体成分を意味します。完治者の回復期の血漿が注目されている理由は、血漿内にウィルスの増殖を抑制する「中和抗体」が存在するという仮説が認められているからです。また、完治者の血漿から免疫グロブリンを多量抽出できれば、治療剤の開発も可能です。

最近、アメリカのFDAの承認を受けた血漿治療剤が出たものの、これは、現在韓国国内で開発中の血漿治療剤とは性格が全く違います。FDAが承認した血漿治療剤は回復期の患者の血液の中の免疫抗体によって、感染症の原因のウィルスを無力化する原理で、このために、完治者の血漿を重症患者に直接、受血するように投与します。血漿治療に関して、一部では明らかな効果が報告されていないため、科学的な根拠が足りないという主張もあります。

一方、現在GC緑十字で開発中の血漿治療剤は完治者の血液の中の血漿から抗体などの免疫タンパク質を抽出・分画して濃縮させた「高免疫グロブリン」製剤で作った医薬品です。実質的な治療薬であるというわけです。このような血漿治療の現実化で最も重要な事は「多数の完治者の血漿供与」です。多数の献血を通して、抗体を提供されてこそ、研究と治療で有意味な結果を導き出す事ができるからです。

幸い、治療剤の開発はコロナ19で苦しんだ新天地信徒らの積極的な血漿供与によって、まもなく現実化される見通しです。7月に続いて、新天地の完治者1100名の団体血漿供与が8月27日から追加で行われることによって、新天地だけでも総1700名余りが血漿供与に出たわけです。これに対しては中央防疫対策本部も二度に渡って、新天地信徒の団体血漿供与に感謝の気持ちを現しました。

緑十字が開発中の血漿治療剤は前回の新天地1次血漿供与者らと一般の血漿供与者らの参加に力を得て、既に食品医薬品安全処から臨床2床試験を承認されました。該当治療剤は9月からサムソンソウル病院などの6カ所の病院で、コロナ19患者を対象に2床臨床試験を行います。

一般的に、ワクチンなどの新薬は少数の健康な被験者を対象にした1床臨床試験、対象の患者らに投与して治療効果を探索する2床、多数の接種者に害を加えないかを検証する最後の3床臨床試験を経た後に、登録と承認が行われます。

出所 : 天地日報(http://www.newscj.com)
http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=775479

登録者:savingearth

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