[韓国・オンライン祈祷会]全世界の新天地信者、新型コロナ終息を願う

2020年 9月 16日(水曜日) 17:38

16日正午、新天地イエス教会(以下、新天地)が、新型コロナの終息を願って2度目の祈祷会を実施する。
また、先立って15日、全世界の宗教家たちに向けて、オンラインで宗教的集会を行うことを提案した。

新天地は、今年2月に韓国・大邱(テグ)地域で数多くの感染者を出すこととなってしまった新興宗教団体だ。
日常生活を政府に推奨されるがままに通常の礼拝を行っていたところ、大邱教会に通う女性信者の感染が発覚した。女性の陽性判定が出た当日、新天地は韓国国内の施設の活動を一切停止したが、ウイルスには潜伏期間がある。新天地大邱教会内で、瞬く間に感染は広がった。

そのようにして、約6000名の感染者を出すこととなった新天地は、誰よりも新型コロナの苦しみを知っている。
先月27日から今月4日にかけて、新型コロナが完治した信者約1100名が、血漿治療薬開発のために血漿提供に参加した。その際、新天地は今後も積極的に協力していく姿勢を見せている。

今回の祈祷会は、新天地イ・マンヒ代表の提案によるものだ。全世界が新型コロナの危機に瀕しているなか、ウイルスが地球上から消えることを祈り、個々人が知らず知らずのうちに犯した罪を心から反省する場としている。
更に、多種多様な宗教の垣根を越えて、危機を克服しようという意味が込められた。

新天地は「全世界が新型コロナに苦しむ状況下で、各教団や宗教の壁を崩して、信仰人らがひとつになって祈ろう」とし、「心をひとつにして祈れば、天も感動することを信じている」と強調した。

現在、韓国政府は礼拝などの集会をオンラインで行うように推奨している。しかし、従来の教会では、対面での礼拝を重んじている場合も少なくはない。
一方、新天地が国境を越えてオンライン祈祷会を行うのは、今月2日に続いて2度目となる。また、2月に感染者が出て以降、全ての対面行事を停止したままだ。そのうえで、全世界の宗教家たちに、オンラインで集会を行うことを提案している。

日本でも、一時的にテレワークとなり業務を行えたにもかかわらず、現在通常の出勤形態に戻った企業は少なくないだろう。終わりの見えない危機のなかで、急いで対面に戻る必要があるのだろうか。
不要不急という言葉を最近はあまり聞かなくなった。今一度冷静に考え、新型コロナ終息に向けて一丸となりたいところである。

[記者:天野司]

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