[単独] 「コロナ対応としながら宗教弾圧」世界266個の団体、文在寅大統領に抗議書簡

2020年 10月 30日(金曜日) 15:58

「特定の集団をまとめて批判、何の役にも立たない」
自由北朝鮮運動連合など、全世界57ヵ国、266もの宗教・市民団体が「新型コロナの対応過程で、宗教の自由を弾圧し、教会をスケープゴートとしている」という内容の抗議書簡を文在寅大統領に送ったと1日(現地時刻)明かした。今回の書簡には1万4832名が参加した。

団体らはA4用紙4枚もある書簡に「最近、数カ月間、文在寅大統領を含む韓国政府は新型コロナの拡散の原因に対する責任を教会にだけ回している」と言った。続いて、「去る夏、数百万人の韓国人がレストランやカフェ、カラオケに行ったが、コロナの責任の原因はソーシャル・ディスタンスを保ち、マスクの着用などのルールを守った教会だけが負うようになった」と指摘した。ロッテリアや南大門市場など、韓国国内の様々な地域感染事例に言及しながら、「教会に向かった酷い弾圧とは違って、一般大衆の行動(secular activities)に対しては何の措置も取らなかった」と語った。

文在寅政府が新型コロナによる、社会的混乱と大衆の不満などを鎮めるために、教会を不当にスケープゴートとしているという趣旨である。そうしながら、政府に対して批判的な全光焄(チョン・グァンフン)牧師がいる愛の第一教会に対する家宅捜査などを指摘した。

団体らは「韓国は自由に基づいて建てられた国にも関わらず、最近政府が見せている一連の行動は宗教に対する寛容さを低下させるだけでなく、社会的な連帯も崩す恐れがある」と指摘した。アン・ブワルダ氏(Ann Buwalda)、 ジュビリーキャンペーン(Jubilee Campaign)の総括ディレクターは「去る数十年間、人権伸長のために戦って来た韓国で、宗教に対する迫害が起こっているのは衝撃的」と言い、「文在寅大統領に一連の措置を再考してほしい」と願った。ブワルダ氏は「宗教的な自由は奪う事のできない権利(inalienable right)」と語った。

団体らは「不確実性と不安・懸念の時期に特定の集団をまとめて批難する事は何の役にも立たない」と言った。今回の書簡発送を主導した自由北朝鮮連合代表のスザン・ショルツ氏(Suzanne Scholte)は、「脱北者とメディアに対する文在寅政権の弾圧が、もはや教会と宗教にまで波及している様相」と言いながら、「韓国政府は憲法に刻まれている自由の原則を改めて反芻する時」と語った。

文在寅大統領を含んだ与党権力の関係者らは新型コロナの再拡散の主犯として教会の礼拝を指している。文大統領は8月27日、キム・テヨン韓国教会総連合代表など教界の人士らを招待した場で、「特定の教会が政府の防疫方針を拒否し、妨害している」と指摘した事がある。

出所: 朝鮮日報
https://www.chosun.com/politics/politics_general/2020/09/02/CIWVQOUC2NBQFCILEJIIYUWU54/


連絡先
担当者:やまぎわ
メール:sintenchi@outlook.com

登録者:savingearth

カテゴリー: プレスリリース配信