新型コロナ治療剤・3次生産開始、3度目の団体血漿提供は4,000人の参加見込みも(韓国・大邱市)
2020年 11月 04日(水曜日) 16:00
今月3日、韓国の医療現場などで新型コロナの血漿治療剤の需要が高まっていることから、GC緑十字が血漿治療剤の3次生産に突入したことが報道された。GC緑十字は現在、新型コロナからの回復者の血漿をもとにした治療剤「GC5131A」を開発し、臨床研究をおこなっている。
なお、世界中で開発中の新型コロナ血漿治療剤のうち、臨床研究機関以外の医療機関で患者に対して使用されるのはGC緑十字の製品が初めてだという。
今回の3次生産に投入された回復者の血漿は240Lと報じられた。
日本国内で血漿治療剤の臨床研究などを行う国立国際医療研究センターでは、一般的な血漿成分献血と同様に一人あたり400mL(提供者が体重40~50㎏の場合に限り200mL)を採血している。240Lの血漿を投入するには、約600人もの回復者からの協力が必要となる計算だ。国立国際医療研究センターは、既に4月末から回復者血漿の採取が行われているが、9月末時点で採取・保存できているのは60人分だという。
回復者数を比較すると、日本は92,760人(3日0:00時点)、韓国は約25,000人と、韓国の方が圧倒的に少ない。それにも関わらず、なぜ韓国では大量の回復者血漿の採取が可能なのだろうか。
その答えは、大邱(テグ)市での度重なる団体血漿提供の実施にある。
韓国防疫当局は3日、宗教団体「新天地イエス教会(以下、新天地)」の協力を通じて、約4,000人余りの血漿提供がおこなわれる見込みがあることを発表した。新天地の信者による団体血漿提供は3度目であり、今回の血漿提供は今月16日から3週間にもわたる実施期間を予定している。
2度目の団体血漿提供をおこなった8月末、大韓赤十字社と協力して新型コロナ終息に向けて継続して最善を尽くす方針を示していた新天地が、この度、さっそく有言実行する運びとなった。
これに際して、韓国中央防疫対策本部のクォン・ジュンウク副本部長は公式会見で「団体血漿提供に積極的に参加してくれる新天地に深く感謝申し上げる。また、大韓赤十字社と大邱広域市の協力にも感謝する」と述べた。
加えて、これまで2度の団体献血と個人献血を通じて、計2,798人の新天地信者が血漿提供への参加意思を表明し、実際に2,030人が血漿提供を完了していることも明らかにされた。今回の3次生産にあたって、さらに約600人分もの回復者血漿を投入することができた背景には、新天地の協力が必要不可欠であったとみて間違いないだろう。
新天地は、2月に信者の感染が確認されて以来、韓国内外の宗教施設を閉鎖しており、礼拝や祈祷会などの行事を全てオンラインでおこなっている。韓国の新型コロナ感染拡大防止策は、世界的に評価を受けているが、政府からの自粛要請のなかった新型コロナの流行初期段階において、新天地の徹底的な外出自粛は大いに貢献したと言える。
日本国内でも、政府からの緊急事態宣言やそれに伴う外出自粛要請は出ていない。しかし、気軽に遊びに出かけられる状況でもないことは、誰もが理解しているはずだ。
先月30日、イギリスのウォーリック大学のティモ・フェッツァー准教授は、日本のGo To Eatに似た外食産業への支援策「Eat Out Help Out」の実施が、イギリス国内の新型コロナ第二波の一因となったという調査結果を発表した。なお、イギリスは第二波を受け、今月5日から来月2日まで、再びロックダウンに入る。
経済を回す必要性も理解はできるが、いち早い新型コロナの終息が望まれる今、私たちはどう行動するべきか。
研究機関への協力ができる人々は限られているが、国立国際医療研究センターのある東京都内だけでも、30,000人に迫る新型コロナ回復者がいるという。可能な限りの協力と自粛をして、この災いを耐え抜き、日常生活を取り戻したいものである。
[記者:永井みこと]
新天地イエス教会証拠幕屋聖殿のブログには、新天地での活動や関係する記事を掲載しています。
https://ameblo.jp/scj-osaka/entrylist.html
お問い合わせ
兵頭
scj.osaka@gmail.com
なお、世界中で開発中の新型コロナ血漿治療剤のうち、臨床研究機関以外の医療機関で患者に対して使用されるのはGC緑十字の製品が初めてだという。
今回の3次生産に投入された回復者の血漿は240Lと報じられた。
日本国内で血漿治療剤の臨床研究などを行う国立国際医療研究センターでは、一般的な血漿成分献血と同様に一人あたり400mL(提供者が体重40~50㎏の場合に限り200mL)を採血している。240Lの血漿を投入するには、約600人もの回復者からの協力が必要となる計算だ。国立国際医療研究センターは、既に4月末から回復者血漿の採取が行われているが、9月末時点で採取・保存できているのは60人分だという。
回復者数を比較すると、日本は92,760人(3日0:00時点)、韓国は約25,000人と、韓国の方が圧倒的に少ない。それにも関わらず、なぜ韓国では大量の回復者血漿の採取が可能なのだろうか。
その答えは、大邱(テグ)市での度重なる団体血漿提供の実施にある。
韓国防疫当局は3日、宗教団体「新天地イエス教会(以下、新天地)」の協力を通じて、約4,000人余りの血漿提供がおこなわれる見込みがあることを発表した。新天地の信者による団体血漿提供は3度目であり、今回の血漿提供は今月16日から3週間にもわたる実施期間を予定している。
2度目の団体血漿提供をおこなった8月末、大韓赤十字社と協力して新型コロナ終息に向けて継続して最善を尽くす方針を示していた新天地が、この度、さっそく有言実行する運びとなった。
これに際して、韓国中央防疫対策本部のクォン・ジュンウク副本部長は公式会見で「団体血漿提供に積極的に参加してくれる新天地に深く感謝申し上げる。また、大韓赤十字社と大邱広域市の協力にも感謝する」と述べた。
加えて、これまで2度の団体献血と個人献血を通じて、計2,798人の新天地信者が血漿提供への参加意思を表明し、実際に2,030人が血漿提供を完了していることも明らかにされた。今回の3次生産にあたって、さらに約600人分もの回復者血漿を投入することができた背景には、新天地の協力が必要不可欠であったとみて間違いないだろう。
新天地は、2月に信者の感染が確認されて以来、韓国内外の宗教施設を閉鎖しており、礼拝や祈祷会などの行事を全てオンラインでおこなっている。韓国の新型コロナ感染拡大防止策は、世界的に評価を受けているが、政府からの自粛要請のなかった新型コロナの流行初期段階において、新天地の徹底的な外出自粛は大いに貢献したと言える。
日本国内でも、政府からの緊急事態宣言やそれに伴う外出自粛要請は出ていない。しかし、気軽に遊びに出かけられる状況でもないことは、誰もが理解しているはずだ。
先月30日、イギリスのウォーリック大学のティモ・フェッツァー准教授は、日本のGo To Eatに似た外食産業への支援策「Eat Out Help Out」の実施が、イギリス国内の新型コロナ第二波の一因となったという調査結果を発表した。なお、イギリスは第二波を受け、今月5日から来月2日まで、再びロックダウンに入る。
経済を回す必要性も理解はできるが、いち早い新型コロナの終息が望まれる今、私たちはどう行動するべきか。
研究機関への協力ができる人々は限られているが、国立国際医療研究センターのある東京都内だけでも、30,000人に迫る新型コロナ回復者がいるという。可能な限りの協力と自粛をして、この災いを耐え抜き、日常生活を取り戻したいものである。
[記者:永井みこと]
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