【第3次血漿提供】新天地信者による新型コロナ感染者3,639人が献血に参加

2020年 12月 07日(月曜日) 18:52

【新型コロナ回復者による団体血漿提供を定期的に実施、今回で3回目-新天地信者3,600人余り参加】

11月16日から12月4日のおよそ3週間で韓国・大邱(テグ)市で新型コロナ回復者による団体血漿提供が実施され、計3,639人の協力者が献血会場となった陸上振興センターへ足を運んだ。

回復者の血漿は、血漿治療法の臨床研究や新型コロナのワクチン、治療剤の開発のために、非常に貴重な血液として役立てられている。しかし、この回復者の血漿を採取するには、新型コロナに感染し回復した後に十分な期間を経ていることのほか、さらにいくつかの条件が必要である。また、韓国国内では一般の新型コロナ回復者への呼びかけも行い57ヶ所での血漿提供の募集も行っているが、11月時点で参加者は48人と低迷しており個人が参加するには未だ大きなハードルがあるようだ。

このように大量の血漿提供を受けることができないのが現状であるなかで、大邱市で行われる団体血漿提供は、7月と8月の実施に続いて今回が3回目である。この団体血漿提供をおこなっているのは、大邱市の新天地イエス教会(以下、新天地)の信者らだ。

新天地は今年2~3月に多くの新型コロナ感染者を出してしまったことにより、一時期は厳しい目を向けられた教会である。同教会は大邸で最初の感染者が発覚して以来、韓国内外にある全ての教会や宣教センターで、対面の活動を全面的に閉鎖した。しかし、閉鎖以前の潜伏期間に感染した信者は非常に多く、瞬く間に大邸教会はクラスター化したのである。

彼らの多くが完治した6月末には約4,000人もの信者らが血漿提供の意思を示し、継続的に大韓赤十字社や大邱市との協力のもと団体血漿提供に乗り出している。今回の第三次団体血漿提供では、参加者3,639人のうち条件を満たした2,040人から血漿提供を受け、これまでに計3,741人の血漿提供が完了したこととなる。

一時は韓国中央防疫対策本部が治療法の円滑化の必要性に直面していると公表するほど、回復者の血漿不足により研究が難航していた韓国だが、これにより着実に研究が進んでいる。現在、韓国のGC緑十字では多くの回復者血漿を用いて、血漿治療剤の3次生産もおこなわれているという。

日本では現在、各地で新型コロナの感染者が増加しており、11月に入ってから大阪、神奈川、千葉、茨城、静岡の5府県は1日当たりの感染者数が過去最多となるなど、都市部を中心に感染拡大が深刻化している。この状況に日本医師会会長の中川俊男氏は「第三波と考えていい」と述べている。第三波は始まったばかりだが、すでに東京都における重症者数は第二波のピーク時を超えた(12/6時点で54人)。

感染拡大を防ぐためには、今後も持続的に一人一人が感染予防の意識を持ち、行動することは非常に重要だ。それに加え、一刻も早く新型コロナのワクチンや治療剤の開発が進められなければ、社会経済活動に及ぼす影響は更に大きくなることも間違いない。


日本国内で臨床研究を行う国立国際医療研究センターでは、すでに4月末から回復者血漿の採取・保存が行われており、NHKの取材に対して「現時点(9月26日)で200例以上の回復者の抗体測定を行い、60人分の回復者血漿を採取し保存している」と研究代表者の忽那賢志氏は回答している。

血漿提供に協力的な回復者が増えることは、早期にワクチンや治療剤の開発が進められる可能性にも繋がる。国立国際医療研究センターは現在も回復者への抗体測定・血漿採取の募集を行っている。韓国での新たな動きを知って、日本でも回復者の血漿提供に対する意識がより前向きなものに変わることを願いたい。

国立国際医療研究センター COVID-19回復者の抗体測定・血漿採取の参加者募集ページ
https://covipla.ncgm.go.jp/

新天地イエス教会証拠幕屋聖殿のブログには、新天地での活動や関係する記事を掲載しています。
https://ameblo.jp/scj-osaka/entrylist.htmll

登録者:shinchonji1984

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