分裂‧対立にまみれた宗教界が一つになる答え「宗教連合事務所」

2021年 1月 24日(日曜日) 00:16

◆世界129カ国253カ所で活動、他宗教団体が参加する経書比較討論会
クリスチャンは「対話の場」で交流

◆第1回「平和万国会議」の第一歩を踏み出す平和研修院では、日中韓会議が開催
「宗教大統合を成し遂げる画期的な代案である」


[天地日報=ガンスギョン記者] "世界平和を本当に成し遂げたいのであれば、宗教をまず一つにしなければならない"

㈳HWPL(天の文化世界平和光復)イ・マンヒ代表が世界平和のための歩みを開始し、海外宗教界から大きな反響を得た。それこそが「宗教連合事務所」である。

HWPL宗教連合事務所は、現在129カ国253カ所にオフィスを置き、経書比較議論と宗教人対話の場などを介して、宗教大統合を進めている。イ・マンヒ代表が31回にわたる世界平和巡回をこなす過程で、一度も欠かしたことのないスケジュールも、このディスカッションのための現地宗教人たちとの出会いだった。

イ・マンヒ代表によるこの運動の第一歩は、第1回平和万国会議で行われた。2014年9月18日に開催された平和万国会議の見どころである「宗教大統合平和協約式」で、イ・マンヒ代表と11の宗教団体(イスラム教、カトリック、ヒンズー教、仏教、プロテスタント聖公会、シーク教、ユダヤ教、バハ教、ジャイナ教、ゾロアスター教 等)の名だたる指導者12人(内、聖公会2人)が「平和協定書」に署名した。



◆「宗教紛争は、旧弊の腐敗を曝け出す事」
当時イ・マンヒ代表は開会の辞で「天地を創造された神は、唯一神ただ一人だけで、その意味で経書もただ一つ」とし「現在、地上には創造主を基準にする宗教が数百個もあり、経書も意味も行動も異なっている。そしてお互いに紛争を起こし、神を汚している。これは宗教が腐敗したという事を曝け出している」と警鐘を鳴らした。さらに「まことの神は、人を殺す紛争はしない」とし「天の命の恵み、すなわち光と雨と空気を受ける人々がお互いに愛し合わずに殺し合うことは、受けた恩恵を忘れた行為である」と断言した。

また、イ代表は「唯一神のまことの神の中で宗教が一つになることで、紛争のない宗教世界になり、世界平和が成し遂げられる」と強く主張した。


イ・マンヒ代表は宗教指導者会議に参加した宗教指導者に向けて「私たちが神の御心通りに平和世界を実現しましょう。宗教人から紛争をなくし、平和協約書にサインをしましょう」と声を上げ、協約書へのサインを求めた。そして「平和は誰か一人のものではない。我々は、今日新しい時代を創造する基礎にならなければならない」と力説した。

この会議に参席したヒンズー教のグル(指導者)であるジダナンド・サラスワティジ氏は「宗教は戦争のために作られたものではなく、平和のために作られたもの」と答え、続けて「私たちは霊的に同じ家族」とし「お互いの識見を尊重し、調和して平和の中で生きなければならない。今、宗教が一つになる時が来た。各宗教が自分の話だけをするのを止め、一つにならなければならない」と、宗教間の対話を強く主張した。

シン・サーヒブ・ヂアニ・グルバジャン・シン・ジ・シーク黄金寺院代表は、宗教大統合のための平和万国会議について「平和のために神が祝福した画期的なイベント」とし、「すべての経書は宗教が統合されることを知らせている。宗教の統合ではなく分裂を助長する宗教指導者は、宗教指導者ではなく政治指導者である」とコメントした。


イ・マンヒ代表を通じて開始された宗教統合メッセージは、その後HWPLの宗教連合事務所活動をによって実現された。宗教指導者たちによる平和協定書は署名後、全世界129カ国253箇所に設置され、宗教連合事務所では、実質的な宗教の大統合を成し遂げるために互いの宗教との交流が活発に行われた。

その中で、異なる経書を持って信仰する各々の宗教人たちが集まり、各宗教の経書を比較する「経書比較討論会」が行われた。この討論会に参加した宗教指導者たちは「討論会を通じて経書に込められた神の意志を知り、他宗教を心から受け入れることができるようになった」と口をそろえた。

毎年行われる平和万国会議式典では、世界の宗教家たちが参加する別の会合が設けられ、宗教が一つになるための方法である「経書比較」について深い議論を進めた。またHWPL会員となり経書比較に参加した多くの宗教人たちが、それぞれの宗教に参加を促したりなどもした。

◆国内外の宗教指導者の参加が活発に
HWPLの経書比較討論会は、海外の宗教指導者たちの共感を得て開始された後、国内でも全国的に活発に開催された。毎年、各支部を通じて数十回の宗教連合事務所の会議が行われている。

過去2016年6月27日には、古城の平和研修院で韓日中宗教指導者たちが集まり、宗教の大統合平和会議を開いて注目を浴びた。この日現場には儒仏善三教に精通している大韓仏教曹渓宗金剛船員ヘゴ住職と、チリ山青鶴洞明倫学堂イジョンソク訓長、中国のマパサバージョンダゴル住職、世界の孔子の子孫連合会ゴンガンウィ副秘書長など、日中韓仏教、儒教、キリスト教指導者をはじめ、10以上の宗団指導者120人余りが参加した。

同年2016年8月26日には、ソウル鍾路区天道教中央大教堂で第4回経書比較討論会が開かれ、儒教・民族宗教・プロテスタント指導者など400人余りが参席した。

この年の経書比較討論会では、1次・2次にわたり「聖書・仏経」の比較がなされ、3次では範囲を拡大して「聖書・仏経・ヒンドゥー経典・民族経典」が比較された。

宗教連合事務所では、同じ経書を持って信仰をしながらも数千個に分裂しているキリスト教の統合のために、「対話の場」を通じて共通分母を探して一つになることができる方法も模索した。

この席に参加した牧師たちの反応は前向きであった。

2018年、ソウル京畿北部支部討論会にパネリストとして参加した牧師は「壁を作ることが私たちの目標ではなく対話することが目標」とし「紳士的に会話をすることができる場を設けてくれて感謝している」と参加所感を明らかにした。

全州支部討論会のパネリストである牧師も「これらの会合が多く設けられ、平和を企画し、考える機会がたくさんあったら良い」とコメントした。

本部で開かれた討論会に出席した牧師は「聴衆らの姿勢を見ると、この時代的に御言葉を慕っているという事がわかった」とし「正しく聖書を読むため、所属教団に固執せずに、そこから離れた対話の場が重要である」と、この集まりの必要性を強調した。

このように、HWPL宗教連合事務所が行う経書の比較討論会と、その対話の会合に参加している宗教指導者の満足度は高い。また彼らは「戦争のない平和の世界を遺産として受け継ごう」というのスローガンのもとで進行しているHWPLの平和運動に対しても、以前のいかなる集まりでも感じたことのない「平和」への明白な真正性と忠実さを感じると評価している。



連絡先
担当者:やまぎわ
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