全国の新天地教会周辺商圏「直撃」… 「どうか教会を再開してほしい」

2021年 2月 16日(火曜日) 00:45

[天地日報=全国特別取材チーム] 何の前触れもなく突然爆発的に流行してしまった新型コロナウイルス感染症(コロナ19)1次大流行の中心地、新天地イエス教証拠幕屋聖殿(新天地)大邱では今月5日、「コロナ患者の多数発生によりご心配をおかけし、申し訳ない気持ちをお伝えします」という垂れ幕がかかっていた。

昨年2月、新天地大邱教会の聖徒が陽性確定判定を受けて以来、新天地大邱教会の聖徒を中心に連日数百人の確定診断者が殺到した。大統領から「日常生活を送ってほしい」という指示が出た時に突然生じた集団感染に、国民も当事者の新天地の聖徒たちも当惑を隠せなかった。

新天地側は昨年2月からこれまで対面礼拝を一度も行わず、さまざまな会合や会議も全てオンラインで行っている。 1,100ヵ所の教会と付属機関は閉鎖されて以来、人々の足が途絶えてしまった。 大邱教会をはじめ、教育生を除いて防疫当局が発表した新天地教会の聖徒は25万人あまりだ。 数千人、多ければ数万人が行き来していたこの教会の周辺商圏も直撃を受け、悩みが深刻化している。 そこで本紙は商人と住民の声を聞くために全国大都市を中心に新天地教会周辺の商店街を視察した。



◆大邱、被害長期化で「昔が懐かしい」

新天地大邱教会近くで食堂を運営するチョ·ムジン氏(仮名/69)は「店が繁盛していたが、コロナが爆発した後に大きな打撃を受けたため、実は新天地教会の聖徒に対して良い気は持っていなかった」としつつ「一年が経過した今は恨みもない。 無罪判決が出たのだから、むしろ教会が再開されて再び商売がうまく回ってほしい」と笑顔を見せた。

近くでカフェを経営していたキム·ジウン氏(仮名/50)は「教会に近い店だという理由で町内の住民たちがそっぽを向いた」とし「人はいないのに家賃と光熱費はずっと出ていて店を閉めるしかない状況」と訴えた。 続けて「教会が周辺商圏を支援していたのは事実」とし「何よりも厳しい生活が以前のように戻ってほしい」と希望した。



◆「教会の恩恵を受けた」光州も空っぽ

光州広域市北区にある新天地光州教会も「コロナ19拡散防止のため、礼拝·集会·集まりをコロナが終息するまでオンラインで進めます」という垂れ幕だけが待ち受けていた。

単一教会としては最多規模の信者がいる光州教会も、第一次の大流行後は閉鎖され、非対面のオンライン礼拝が続いている。 小都市規模に達する人々が行き来したこの周辺の商店街は、以前は平日も聖徒たちで賑わっていたが、コロナの影響によりがらんとしていた。 かつてはカフェだったと思われる店舗の窓ガラスには「賃貸」という大きな文字が貼られており、コロナ事態による被害を訴えていた。 商店街の間には、門が閉まっているところもところどころ見えた。

古い住宅が多い光州新天地教会周辺は、管理する人がいないためか、周辺の街にごみが散らばっていた。とある住民は「新天地教会がここ一帯のゴミ収集ボランティアをしていたが、今は街の浄化もできないようだ」と言って、ゴミの山を見ながらため息をつく。

町内でカフェを経営するハン·ジヨン氏(仮名/45)は「新天地教会が閉鎖したため、店をたたんで別の場所に引っ越す準備をしている」とし「今は都市が死んでしまったような感じ」と話した。 ハンさんは「聖徒たちが来る水曜日、日曜日だけでなく、平日にも教会を訪問する人が本当に多かった。 コーヒーショップ、食堂などはそれでかなり繁盛した」とし「コロナが終息し、教会を早く開けてほしい」と話した。

麺料理店を運営するキム·ソンヨン氏は「コロナ以降、新天地教会をニュースで変な集団と報道していたが、私は商売しながら数年間彼らを見守っていた」とし「みんな表情が明るく礼儀正しい人たちだった。 誤解があると思う」と述べた。

五年間食堂を運営しているキム·チョルス氏(仮名/55)は「新天地教会一帯の食堂の50%が店を閉めたり、営業をしていない。 毎月高い家賃を払うのが大変な上に、客もいない」とし「この年齢では他の職に就くのも難しく、教会関係者のおかげで仕事が確保できるようになっていたのに残念だ」と述べた。


光州市新天地教会コロナ19の患者は今年2月から1年間に9人発生した後は陽性確定者が全く出ておらず、光州市防疫当局の教会閉鎖命令は解除された。 しかし、新天地光州教会は自主的に閉鎖を保っている。

一方、最近、アンディーオク教会、イルゴク中央教会、サラン教会、聖林バプテスト教会、チョンサ教会、BTJ列方センター、TCS国際学校(北区ピッネリ教会運営)、G-TCS(鉱山区ハンマウム教会)などでは防疫規則違反などによる集団感染の確定者が続出し、地域社会の憂慮が高まっている。



◆仁川「新天地教徒の助けが大きかった」

仁川富平区十井洞にある仁川教会近くの通りはコロナのせいで活気を失った。 市民も感染症による閑散とした空気を感じたり、近くで店を経営する一部の店主は新天地の信者の足が遠のいてしまったことに残念な気持ちを表した。

教会近くのバスを待っていたキム·ソンマン氏(仮名/71)は「この通りはいつも鞄を持った新天地教会の信徒たちでいっぱいだったが、最近は道が閑散としている」とし「以前はマイクロバスに乗るためにいつも並んで待っていたのに、今は停留所にも人がいない」と伝えた。

仁川教会の近くで飲食店を経営しているチェ·ミヒョン氏(仮名/48)は、「コロナ以前は安定した売上で毎月積み立ててきた。今見ると、新天地教会の聖徒たちの助けが大きかった」と話した。また、「当時、周辺の別の教会に通う人たちがひそひそと話しているのを見て、コロナが出た後、私も新天地教会に対するいやな気持があった」とし「しかし時間が経ってみたら、新天地教会の人たちのように礼儀正しく親切な人はいなかったということが分かる」と本心を打ち明けた。

続いて「新天地をののしる教会もコロナに感染したが、政府をこき下ろして非協力的な姿をたくさん見た」とし「コロナが早く終息し、新天地教会が開かれてほしい」と期待感を伝えた。 コロナに確定診断者が持続的に発生する状況で新天地仁川教会関係者は「教会発信者0人維持のために非対面礼拝を行っており、聖道との集まりも禁止している」とし「コロナを解決できるワクチンが早く開発され、治療剤が出ることを望む」と話した。



◆大田「天使たちが再び現われることを」

新天地大田教会も周辺の商店街の営業停止状態に置かれており、ほとんど人がいない。 いたるところに「賃貸」と書かれている建物が目につく。

「まるで天使のようだった。 礼拝や会合を終えて出てくる姿が涙が出るほど懐かしい。 何よりも店の売り上げ80~90%を新天地の信徒たちが上げてくれたので…今は希望がなく、教会が再び門を開くことだけを待ち、一日一日生き延びている」
新天地大田教会周辺で十数年間文具店を運営してきたキム·ヨンミン氏(仮名/67)は、このような心情を吐露した。キム氏は続いて「人々がいくら悪口を言ったりテレビで悪い報道をしても、私はその人たちを直接知っていたのでうまくいくように願っていたが、今回すべて無罪になった」と述べた。 また「そんなことで罪人扱いするとは何を考えているのか」とし「これでは私のような自営業者はみんなつぶれてしまう」と嘆いた。


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