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韓国の最高裁判所は、8月15日に、新天地イエス教あかしの幕屋聖殿（以下、新天地イエス教会）大邱教会の関係者に対する訴訟において、無罪を言い渡しました。

この裁判は、韓国の防疫当局に一部の信徒を除いて名簿を提出し、疫学調査を妨害したとして、感染症予防法違反及び公務執行妨害の容疑で起訴されたものです。

新型コロナウイルス感染症が広がり始めた2020年2月、大邱教会を中心に感染が拡散したため、中央防疫対策本部などは、大邱教会に信徒の名簿を要求しました。

大邱教会では、信徒9,785人のうち492人を除いた9,293人の名簿を防疫当局に提出しました。これを受けて、捜査当局は、「教会側が一部の信徒の名簿を故意に渡さず、疫学調査を妨害した」として、教会関係者らを告訴しました。

最高裁判所は、1・2審いずれも被告人に無罪を言い渡し、「信徒の名簿提出要求は、感染症予防法による『疫学調査』とは認められず、被告人が虚偽資料を提出したり、故意に漏らしたとしても処罰できない」と判断しました。

また、最高裁判所は「被告人が連絡先のない信徒や信徒の生死確認ができなかったり、名簿の提出について、抗議あるいは逼迫の恐れがある信徒を一旦名簿から外して、後から提出しようとした可能性がある」として、故意的だったと判断できないとしました。

これらのことから、最高裁判所は、「原判断に誤りがない」として、検察からの上告を棄却しました。

韓国では、この事件後の同年9月に、故意的に信徒名簿の情報を漏らしたり、提出しない場合は、処罰できるように感染症予防法条項が新設されました。

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登録者：shinchonji1984