「宗教指導者平和センター」で平和の基礎を築く···中東紛争と相反する

2024年 9月 09日(月曜日) 02:35

イスラエルとハマスの戦争が中東全域に拡散しようとする戦雲が漂っている。 このように宗教に触発された葛藤と戦争が全世界各地で続いている。

反面、このような状況で平和の基礎が築かれている姿も感知される。 各国の宗教指導者が集まって交流し、協力する文化が拡散する希望的な姿が作られているのだ。

仏教やキリスト教、シーク教、ヒンドゥー教、イスラム教などを含め、さまざまな宗教指導者らが一堂に会し、宗教的分裂の解消に力を入れている。 彼らは和合と共存、相互尊重の精神を土台に平和文化を造成し、具体的な成果を出している。

このような平和文化の求心点は、新天地イエス教会の国際協力構想の一つである「宗教指導者平和センター(以下、平和センター)」だ。 平和センターは2月20日から23日まで宗教指導者聖書交流プログラムの一環として韓国で開かれた第1期万国招請黙示録特講が端緒になった。

特別講演には、世界各国の宗教指導者が集まり、互いに理解し合い、和合し、究極的に平和を実現しようという目標で、計27ヵ国10の宗教指導者80人余りが参加したことがある。

彼らは「宗教間の紛争をなくし相互協力を図るためには他の宗教経書を耽読し理解する時間が必要だ」ということに共感し、聖書ヨハネの黙示録特講を共に受講および討論する時間を持った。

キリスト教と仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教など多様な宗教人が一堂に会し、真理を探し知恵を交わす4日間の経書交流の旅程が繰り広げられたのだ。

この場に参加したある仏教指導者は「この現場でお互い異なる宗教指導者たちが笑顔で手を握り、肩を組んで真実で一つになる奇跡を味わった」とし「どんな宗教指導者であれ一度でも来て参加すればもっと早く、参加しなかったことを後悔するほど考えが変化するだろう」という感想を残したりもした。

この宗教指導者聖書交流プログラムを契機に体系的な形態でより発展した「平和センター」設立が実現した。 宗教指導者たちが聖書を通じてキリスト教を理解し、宗教間の対話と協力を引き出すプログラムを進めている。

各宗教が持つ教理と世界観を尊重しながら、真理を探求する独特の経書教育課程は宗教が追求する人間本性に対する理解を増進する。 これに2024年現在、632人の宗教指導者がこのプログラムに参加している。

また、平和センター1期に受講した宗教指導者の中には、それぞれ故国で宗教間の経書交流計画を立て、これを実践する人々が多数生まれた。

一例として6月29日、カンボジアのペアアングレ·クラオム·パゴダ(Chak Angre Krom Pagoda)寺院では「2024カンボジア宗教平和ビジョンフォーラム」が開かれた。 行事には120人の僧侶と新天地イエス教会の講師、伝道師、信徒30人が集まった。

この席は平和センターで受講した僧侶たちが企画から人事招請、行事運営まで引き受けて主導したのが特徴だ。 諸般の費用を受講生が自発的に用意したという点もまた鼓舞的だ。 受講生代表らは、自分が学んできた啓示の言葉を講演し、呼応を導いた。

以後、新しく参加した104人の僧侶が「京西交流確約書」に署名し、今後センター開講参加を約束するなどの成果を上げた。

フォーラムの主催者であるソック·ブントウン(Sok Bunthoeun)僧侶は「各宗教の信頼はしばしば相互間に不可侵と見なされるが、大部分の宗教経書の基本教えを詳しく調べれば真理を明らかにし愛、平和、調和、尊敬を構築することが主な内容」とし「したがって宗教間対話は各宗教の経書を土台になされなければならず、互いの経書を学んで真理を探求する過程が必ず含まれなければならない」と強調した。

5月24日にはインドのナグプルでは「新天地宗教平和センター」が看板上掲式を行った。 これは平和センター1期受講生である仏教指導者が自分の事務室で色々な宗教指導者が言葉で交流することを願う気持ちで開設したものだ。

以後、実際に「平和構築のための宗教間交流」行事が開かれるなど、地域宗教指導者間交流の場として機能している。

各国の宗教指導者を主軸とした平和センター拡散に新天地イエス教会関係者は「平和はすべての信仰人の協力を要求する普遍的使命」とし、「相互理解と尊重を土台にした対話を促進することにより先入観を跳び越え共に協力し、地球村の持続的な平和を成し遂げることができるだろう」と話した。


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