あなたの仕事にタブレット端末は必要?

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  (2011年09月5日)   タブレット端末は幅広い層に人気がある。でも、あなたの仕事に本当に必要なものなのか? この質問に答えるのは容易ではない。ほとんどの人は、すでにノート PC もスマートフォンも所有していて毎日の仕事に使っているだろう。この上、さらにタブレット端末が必要なのか? 端末メーカ  cortex a8ーはどう考えているかタブレット端末を、単なる3番目の画面だと考える人もいる。この考えは Dell の創設者 Michael Dell 氏のものだ。先ごろ行われた Dell の投資家向け電話会議で、Dell 氏はタブレット端末に対しての見解を求められ、「ノート PC やスマートフォンに遅れてやってきた3番目の画面だ」と回答した。どうやら、Dell はタブレット端末を本気で売る気はなさそうだ。タブレット端末がノート PC やスマートフォンに取って代わるものだとは見ていない。 これと対照的なのが Cisco などのベンダーだ。タブレット端末をノート PC の後継と見ている。ノート PC が市場から姿を消し、タブレット端末がそれに代わると。確かに、タブレット端末にキーボードを取り付ければ、ノート PC のように使えなくはない。しかし、アンドロイド タブレット 端末はノート PC ほどのデータ記憶容量や処理速度を持っていない。 利用者はどう使っているか米調査会社 Gartner が2011年年初に調査したところによれば、タブレット端末は平均して一日12回使用されており、一回の使用時間は7分程度であった。利用者はタブレット端末の使用目的を特定しておらず、従来ノート PC でしていたことをそのままタブレット端末でも行っている。ただし、処理に負荷がかかる作業や細かな作業については、従来通りノート PC でキーボードとマウスを利用して行っている。 あなたの仕事にタブレット端末は必要かタブレット端末の使われ方は、ノート PC とかなりオーバーラップしている。しかし、だからといってタブレット端末があればノート PC は不要、というわけにはいかないようだ。 こうなると、タブレット端末の購入の決め手は、それが仕事上の問題を解決してくれるかどうかにかかってくる。次のような問題を抱えているのなら、タブレット端末購入は有力な選択肢になるかもしれない。 1. ノート PC の起動が遅く、顧客にデモを見せるときなどに困ることがある2. ノート PC が重く、出張や社内外でのデモで持ち運ぶときに不便3. メールはノート PC よりスマートフォンで使うことが多く、スマートフォンのアプリを仕事でも使っている。ノート PC では、メールソフトやアプリケーションの使い方がスマートフォンとは異なるので、戸惑うことがある これらの質問に、ひとつでも Yes と答えたなら、タブレット端末購入の検討には意味がある。 しかし、ノート PC やスマートフォンが、仕事で必要なスピードと携帯性を十分提供してくれているのなら、タブレット端末を購入しても目に見える効果はあげられないだろう。