電子書籍を読むのはPC-タブレット抑え「スマホ」派が倍増

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(2011年09月6日)   8月30日、楽天リサーチと楽天が運営する電子書籍ストア「Raboo」は、楽天リサーチ登録モニターの中から全国の20~69歳の男女計1000人を対象に行った電子書籍に関するインターネット調査の結果を発表した。 それによると、電子書籍を「利用したこともあるし、今後も利用したい」(13.3%)と「利用したことは無いが、今後利用したい」(44.0%)を合わせた「利用したい」人は57.3%と半数以上だが、去年の合計と比較すると7ポイント減。特に「利用したことは無いが、今後利用したい」人が9.5ポイント減少した。一方で「利用したことは無いし、今後も利用したくない」と答えた人も37.1%おり、これは去年より5.3ポイント増える結果に。これまで「利用したことがない」とした人が、今後の利用意欲も薄いことが明らかになった。 電子書籍を利用したい理由については、1位が「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」が69.1%。続く2位「すぐに欲しい書籍を購入し、手元にダウンロードすることができるから」(42.1%)、3位「1冊あたりの単価が下がり、購入するコストを抑えることができるようになると思うから」(34.7%)のほぼこの3点に集約された。反対に、電子書籍を利用したくない理由の1位は「紙で読む方が好きだから」が56.9%。2位が「電子画面で文字を読むのが疲れるから」(49.4%)、3位「読んだ気がしないから」(22.7%)という結果となった。 電子書籍を今後利用したい人を対象に、どの端末で読みたいかを聞いたところ、「パソコン」が去年より8.4ポイント下がったものの45.9%でトップ。2位「スマートフォン」(33.9%)、3位が「iPadなどの  タブレットpc 7インチ 多機能携帯端末」(30%)と続いているが、「パソコン」の減少同様「  タブレットpc gps多機能携帯端末」も去年から12.3ポイント減少しているなかで、「スマートフォン」は去年の15.2%から比べると倍以上の人気だ。 また、電子書籍専用端末がいくらであれば購入するか聞いたところ、「5000円以下」が45.0%と最も多く、次いで「5001円~10000円」(27.2%)と“なるべくお金をかけたくない”傾向が読み取れる。スマートフォンが普及したこともあり、手持ちのもので手軽に利用したいという人が多いようだ。 電子書籍に求める機能は、1位が「文字の拡大・縮小ができる機能」(57.9%)だが、2位は僅差で「インターネット検索が出来る機能」(54.1%)。3位が「書籍内の検索」(39.3%)、4位「掲載されている商品が購入できる機能」(36.1%)となっており、ただ読むだけでは物足りない人が多いよう。これらのニーズに対してどう展開されていくのか、電子書籍コンテンツの今後の動向が注目される。