進化する格安ネット電話を実際に使ってみた

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  カ月ほど前から、gmailの画面の下の方に、「電話をかける」という項目が現れたのはご存じですよね。でも、なんとなく気付いてはいたものの、まだ使ったことはないという方も多いのでは? 実は、これ、パソコンとヘッドセットを使って、固定電話や携帯電話にも格安通話ができる「Google Voice」という、かなりお得なサービスなんです! これまでにも、Skypeが「SkypeOut」という同様のサービスを行っていましたが、ヘビーユーザー以外にはあまり知られていませんでした。ところが、Googleの参戦、日本からはNTTコミュニケーションズが「050 plus」というiPhoneアプリ( タッチパネル pc 版が近日公開とのウワサも)を引っさげて登場するなど、一気にネットdropad a8x 電話サービスがブレイクしそうな気配なんです。 そこで、「Google Voice」「SkypeOut」「050 plus」の3サービスを、実際に試してみました。 まず、気になる料金ですが、30秒10~20円程度の携帯電話の通話料と比較すると、SkypeOutが固定電話へ3.22円/1分、050plusが固定電話へ8.4円/1分と、各サービスともかなりお得感があります。なかでも、固定電話へ約1.6円/1分、携帯電話へ約8.5円/1分を実現するGoogle Voiceの安さは圧倒的で、IP電話をも凌ぎます。 利用方法は、現在のところGoogle VoiceはPCからのみ、SkypeOutはPC、スマホいずれもOK、050 plusはiPhoneのみです。 通話品質は、各社とも条件がよければまったく問題ありませんが…。 Google Voiceは、ほぼ通常の固定電話と同じような品質ですが、こちらの音声が伝わりにくいなどのトラブルがまれにあります。 SkypeOutはパソコンから発信した場合の音声は驚くほどクリアで、一般の電話をはるかに超えている感じがします。ただし、かなり数は少ないものの一部では伝わりにくいなどのトラブルも。また、スマホの3G環境では電波や回線状況にかなり左右され、少しでも弱いと途切れが頻発。移動しながらの大事な電話には使いにくい感じです。 その点、050 plusは、3G環境でもかなり健闘。電波、回線状況がよければ一般電話並みの音声品質です。ただ、やはり状況次第で途切れることが少ないとはいえません。 また、Google Voiceの電話機能は基本的に発信専用。発信番号も通知不能などと表示されてしまうため、相手によっては着信拒否の可能性もあります。SkypeOutは有料で個別番号がもらえ、050 plusも月額基本料(315円)の中に個別番号割り当てが含まれるので、アプリを常駐することが前提ですが、電話を受けることもできます。 いずれにせよ各社共通でいえるのは、とにかく安さが魅力という点。ただ、状況によっては通話品質が安定しないため、一般の固定電話や携帯電話から完全に乗り換えるのは早計かも。 使わなきゃ損。だけど、環境次第でうまく使い分けながら、改善を期待! ってのが賢い付き合い方のようです。