オンラインビデオサービス「Hulu」が、9月に日本上陸を果たした。

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「Hulu」の歴史は案外と古く、2007年にまで遡る。NBCユニバーサルや20世紀フォックスといった大手テレビメディアなどによる合弁会社として設立されたのが、その始まりだ。現在では、ソニーピクチャーズ エンタテインメント、ディズニー、ワーナーブラザースといったハリウッドメジャースタジオとも使用許諾契約を締結しており、多数の人気映画やテレビドラマを配信している。 その「Hulu」が満を持して日本市場に参入してきた。その大きな特徴は2つ。まず1つ目は、「月額1480円」という非常に安価な定額制を導入したことである。 実はアメリカ本国の「Hulu」のビジネスモデルは、広告が基本である。それゆえにユーザーは無料で視聴することができる。ただし、無料で視聴できる本数には制限があり、それ以上視聴したい場合は、別途「Hulu Plus」という有料サービスに加入するという仕組みになっている。ちなみに、「Hulu Plus」は月額7.99ドルだが、広告は挿入される。日本の定額料金はアメリカよりも高く設定されているが、その代わり広告が表示されない。 もう1つの特徴は、「複数デバイスへの対応」である。これは「Hulu Plus」とも共通する点だが、PCはもちろん、iPadなどのandroid 2.2 タブレット  やスマートフォン、あるいはインターネットに接続されたテレビやブルーレイプレーヤー、テレビゲームなどからも視聴できる。 アカウントを1つ取得すれば、手持ちの全てのデバイスで利用可能なので、「自宅で観ていたドラマの続きを外出先で観る」といった使い方ができる。「時と場所」そして「料金」をあまり気にすることなく、気軽に愉しめるという点においては、従来の動画配信サービスと一線を画していると言っていい。 実際にiPadで視聴してみると、その画質の美しさに目を見張る。720ピクセルの高画質ということだが、Wi-Fi接続ではほとんど問題なく視聴することができた(接続環境によって画質は最適化される。また、標準画質のみの動画もある)。タブレット端末との相性は、すこぶる良いという印象だ。 「Hulu」は日本参入と同時に、NTTドコモとの独占的マーケティングパートナーシップの締結も発表している。具体的には、NTTによる高速携帯電話サービス「Xi」(クロッシィ)の料金プランを、実質的な定額制へ変更するかたちで現れた。「高速」「大容量」「低遅延」を売りとする「LTE」(Long Term Evolution)サービスにとって、「Hulu」はその実力をアピールできる絶好のパートナーである。 日本エイサー、Android 3.2搭載のタブレットpcとは  - 電子コミックに注力日本エイサーは27日、OSにAndroid 3.2を採用した7型タブレット端末「ICONIA TAB A100」を発表した。日本漫画界の偉人、手塚治虫氏の全集400巻がすべて読めるアプリ「手塚治虫マガジン倶楽部」の体験版をプリインストールしている。発売は10月下旬以降で、価格はオープン、店頭予想価格は40,000円前後。 7型という液晶サイズが一般的なコミックのサイズとほぼ同じことから、"電子コミックリーダー"としての活用をアピールする。日本エイサーによれば、タブレット端末をどのように活用していいのか分からないというユーザーが意外と多いため、具体的な活用シーンをできるだけ挙げてユーザーの迷いをなくしたいという。ICONIA TAB A100には「マンガロイド」という愛称を名付け、電子コミックリーダーとしての活用を提案していく。 今回のICONIA TAB A100では、プリインストールアプリとして「手塚治虫マガジン倶楽部」を導入。手塚治虫マガジン倶楽部サービスが提供する全400巻にも及ぶ「手塚治虫全集」がすべて読めるようになっている。同サービスは月額1,050円の有料だが、ICONIA TAB A100には48時間無料で楽しめる特典が付属する(特典期間の終了後は有料となる)。