ソニーの「ハードとソフトの融合」戦略

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2011-10-10 ソニーがスウェーデンの通信機器大手、エリクソンとの携帯電話事業を解消し、エリクソンの全株式を買い取る方向で交渉していることが7日、わかった。世界的なスマートフォン(高機能携帯電話)の市場急拡大を背景に、ソニーが推し進める「ハードとソフトの融合」戦略に携帯電話事業も取り込み、開発?生産コストの削減を進めるのが狙いとみられる。 ソニーとエリクソンは2001年、両社の折半出資で「ソニー?エリクソン?モバイルコミュニケーションズ」(英国)を設立した。 現在は米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホ「エクスペリア」シリーズを主力製品としている。ただ、調査会社のIHSアイサプライによると、2011年4~6月のスマホ世界市場のメーカー別シェアでは2.7%と伸び悩み、モバイル市場ではスマホと  タブレットpc 価格 を緊密に結びつけた戦略で先行する米アップルや韓国サムスン電子に大きく後れを取っている。 ソニーは年々市場が拡大するスマホやタブレットを「ソニーの戦略の一端を担う」(平井一夫副社長)中核事業に位置づけるものの、ライバル各社との差別化が最大の課題となっている。 ソニーエリクソンを完全子会社化し、携帯電話事業を単独で手がけることで、スマホとタブレットの製品開発を一元化できるほか、得意とするゲームや動画、音楽などのコンテンツ事業との相乗効果も生まれやすくなるとみられる。 一方、エリクソンも、近年は携帯電話端末よりも企業向けネットワーク機器の販売に軸足を移しており、選択と集中を加速させたい考え。市場では早くも「今後の交渉はエリクソンが持つ株式の売却額が焦点になるだろう」(アナリスト)との見方も出ている ヤフー?ジャパンは、年内にも本格的な電子書籍の配信サービスを立ち上げる。漫画に特化した従来の配信サービスを全面刷新し、「ヤフー?ブックストア」の名称で、配信コンテンツを一般書籍や写真集にも広げた新サービスを始める。スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレットpc Android 3.0の普及で電子書籍サービスの利用者が増加傾向にある中、多くのネットユーザーを抱えるヤフーの参戦で書籍配信事業者間の競争が一段と激化しそうだ。 ヤフー?ジャパンが提供する新サービスは配信コンテンツの国際規格「EPUB」を採用、来年1月には日本語の縦書き表示に対応した「バージョン3.0」に事業者として初めて対応する計画だ。同時に、他の電子書籍サービスとの連携にも乗り出し、決済手段や書籍の検索機能を共通化する方針。 来年3月以降には、購入した書籍をインターネット上に保管し、書庫として活用できるクラウドサービス「ヤフー?ボックス」も始める。対応端末については極力限定せず、基本ソフト(OS)に米グーグルの「アンドロイド」を採用したスマホやタブレット端末を中心に、幅広い端末に対応させる。 ヤフー?ジャパンは8年前から漫画配信サービスの「ヤフー?コミック」を提供し、累計300万人が利用している。同サービスの実績やノウハウをベースに、豊富なコンテンツをさまざまな端末で購入?閲覧できる「総合書店」へと発展させ、利用者を増やしたい考えだ。 また物販サービスの「ヤフー?ショッピング」など、他のサービスとの相乗効果も追求していく方針だ。 005年、au携帯の紹介やモバイルサービスと連動したイベントなどを開催する情報発信拠点として開業した。今回、情報発信、コミュニケーションの「さらなる強化」を目的にリニューアルを行った。エントランス周辺にウッドデッキを配したほか、1階から2階へ続く階段を新たに取り付けるなどした。 1階では最新スマートフォンなどの展示を行うほか、併設するステージでは、ライブやお笑い、ダンスなどのイベントを展開。4階にオープンしていた唯一の「LISMO」オリジナルグッズ販売ショップ「LISMO FOREST」も1階に移動し、当日から、「3Dノート」(300円)や「光るキーホルダー」(350円)など新商品12種を販売している。 スマートフォンやタブレットなどを座って試せる2階のコーナーも拡大したほか、親子連れの来館者向けに「キッズコーナー」を新設。テレビ画面に映し出されたキャラクターと「会話」をすると、嫌いな野菜を当てる「あてるあてる坊主」などのゲームも用意する。