明治末期、回顧録(一部抜粋)~青森津軽・古川味噌店

2011年 10月 19日(水曜日) 06:31

~~~私の小さい頃、母のために連れられて遠く沢目の奥の畑けに行く途中の河原の少しく広くなっていた所が二,三か所が畑となって家で耕かされて居りました。母から聞くと菊松さんが若い頃寸土も惜しまれて開拓された畑けであると教えられてなるほどと思わされていた。其の積もりでもあったろう、私の物心がつくようになった頃には家の前に大きな一二坪の土蔵があって そに廻して庇をなして其の隣は大きな八斗煮の味噌を入れるコガが一〇本ほどが並べられて 庇の上につるされていた干し餅を確か田打ち頃出していくのに樽の上を渡ったのを思い出されます。 昔は今と違って農業の技術が少なくて、秋になって皆無作に等しい凶作が珍しくなく或る時は二年も続いたとされ、其の頃は随分と悔みが大きかったのに相違がありません。
ために少しでも農家で余裕ができると
米がなくとも 味噌があると 活きられるという
経験から味噌を溜めるに限るとされてこんなに溜めるようにして居たのでもあろう。今、二俵の大豆を煮ると 凡そ味噌は八十貫生産されていきますから十本では是も恐らく 八百貫(約三トン)の味噌が蓄えていた事でもあったろう。
私の小さい頃、食べていた味噌は全く 土と同様な糞黒くなった味噌が食べられておりました。 其れだけに備えがあって又、裕福さが偲ばれるのに充分な物がありました。~~~ 津軽の無添加味噌とお漬物 天然醸造赤みそ2kで930円から 紫蘇の実、茗荷等の漬物。はと麦商品 www.kogawamisoten.com 古川味噌店
画像は大正末期、清酒を造っていた時の一周年記念のお盆らしいです。

登録者:kogawamiso

カテゴリー: プレスリリース配信
プレスリリース配信 プレスリリースの一覧 明治末期、回顧録(一部抜粋)~青森津軽・古川味噌店